
阪神に育成ドラフト1位で指名された四国IL徳島の最速152キロ右腕、山下健信投手(22)が“穴子級”に長い活躍を誓った。3日、徳島市内にある同球団施設インディゴ・テクニカルファクトリーで、ドラフト7位の石井康輝投手(23)、育成2位指名の荒木誠也投手(24)とともにファン感謝祭に参加。野球教室などでファンと交流し、プロ入りへ決意を新たにした。
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山下は大好物の穴子のように、長い長い現役生活を歩む。実家は祖父の代から続くすし店で、好きなネタは穴子。「うちの店の穴子が一番好きです。かまずに舌でなくなる」としっかりアピールした。
一人暮らしの力強い味方は、すし職人の父特製のしょうゆ。「あれがおいしいので、僕が欲しいと言って送ってもらっています」とにっこり。ただ、両親に甘えてばかりはいられない。「しょうゆとポン酢以外はもう大丈夫やで」。仕送りを断り、アルバイトもせず、野球に専念。トレーニングとケアに費やした。「独立は結構しんどいという覚悟を持ってきてたので、野球を第一に考えて、自分に厳しくというのは常に考えてました」。最速152キロ右腕は今季、8勝2敗、防御率1・35で最優秀防御率とベストナインのタイトルを獲得。1年でプロ入りの夢をかなえた。
この日は同球団のファン感謝祭に参加。阪神グッズを手にしたファンがサインをもらうため、列を作った。「本当にありがたいなと思うと同時に、頑張らないといけないなと。応援してくれる人たちのために頑張りたい」。阪神では今季守護神としてブレークした工藤が、入団1年目の開幕前に支配下登録された前例がある。「支配下で行っても向こうでダメだったら落ちると思うし、育成で行ってもちゃんとアピールできれば上がれると思う。そこは実力がすべてだと思っているので、しっかりアピールできる準備をしていきたい。長く長くやれたら」。支えてくれる家族、ファンへ、恩返しの道のりが始まる。【村松万里子】
