
今季、国内FA(フリーエージェント)権を初取得した阪神木浪聖也内野手(32)が残留を決めたことが3日、分かった。契約は複数年になるとみられる。23年の優勝に正遊撃手として大きく貢献。今季も勝負強い打撃で存在感を示した。入団9年目の来季はさらに競争が激しくなるが、愛着ある阪神でレギュラー再奪取に挑む。
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野球人生の重要な岐路。木浪は変わらず阪神で勝負する道を選んだ。この日までに球団に残留の意思を伝えた。新たに複数年契約を結ぶことになりそうだ。
大学、社会人を経て飛び込んだプロの世界。今年5月、FA要件を満たした際には「8年間、自分を使ってくれた歴代の監督やスタッフ、コーチの方、家族に感謝したいです。1日1日頑張った結果だと思う」と振り返っていた。言葉の通り、不断の努力と不屈の精神力をもって、勝負の世界でのし上がった。
23年には遊撃のレギュラーとして攻守に輝きを放ち、18年ぶりのリーグ優勝と日本一に貢献した。その後の3年間も貴重な働きを随所に見せてきた。24年、そして今年と計3度の美酒を味わった。今年は開幕直後にスタメンに固定された。4月4日の広島戦(マツダスタジアム)では延長10回に決勝2ランを放った。シーズン中盤以降、熊谷、小幡、元山に出番を譲ることが増えたが、勝負強さは健在。代打としても期待が高く、まだまだ老け込む年齢ではない。野球に取り組む真摯(しんし)な姿勢でチーム内の存在感も大きい。
もちろんレギュラー再奪取は簡単ではない。成長著しい高寺が再び遊撃争いに参戦。ドラフト4位のヤマハ・相羽寛太内野手(24)も入ってくる。8年前の自分と同じ、社会人野球からの即戦力だ。競争はますます厳しくなるが、自分らしく泥にまみれて、正面からポジション争いに挑む。
3連覇を狙うチームにとっては朗報だ。同じくFA権を初取得した熊谷に続いての残留決定。貴重なピースがこれからも虎の力になる。
◆木浪聖也(きなみ・せいや)1994年(平6)6月15日、青森市生まれ。青森山田-亜大-ホンダを経て、18年ドラフト3位で阪神入団。ルーキーイヤーの19年は1番遊撃で開幕スタメン出場。23年は8番ながら勝負強い打撃で球団38年ぶりの日本一に貢献。CSではMVPに選出され、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞。今季推定年俸5500万円。179センチ、81キロ。右投げ左打ち。
