
球界を松井秀喜の巨人監督就任フィーバーが席巻中だ。大ニュースだし、日刊スポーツでも大きく報じている。だが「それにしても」と感じるのはNHKを始め、テレビ各局のはしゃぎっぷりか。
松井が特別な存在なのに加え、誰もが認める人格者なのは知っている。元監督・高橋由伸の加入もあり豪華だ。そこに加え、これまで巨人に話題が少なかったのも大きいのではないか。
最近の球界、独断と偏見だがG党以外から巨人の話題が出ることはあまりなかったように思う。前監督・阿部慎之助には気の毒に感じる出来事もあった。そんなこんなもあっての「ゴジラ・フィーバー」かもしれない。
そして阪神だ。「12球団NO・1」の人気とされるのは東京に対する関西人、あるいは地方の人たちの意地を代表する存在だから、というのも言われることだ。そんな意識が若いファンにも潜在的にもあるから「伝統の一戦」という名称も成り立つのだろう。
だがCS敗退したタイミングでゴジラが上陸し、阪神の話題は激減しているように感じる。もちろん関西版のスポーツ紙に大きな変化はないがテレビのニュースでもあまり見ない感じだ。もちろん動きもないからだが初のリーグ連覇の勢いはトーンダウンしている。
大看板の佐藤輝明も大リーグに抜ける方向だ。新コーチ就任など動きは見せているが話題的には、誠に失礼ながら、ゴジラ上陸に比べるとアンギラス出現のような感じか。この状況を覆すにはどうすれば…などと勝手に考える。
言うまでもない。勝つことだ。阪神は勝てば必ず盛り上がる。当たり前だ、どこでも同じと言われるかもしれないが、結構、そうでもないのだ。そこに「12球団NO・1人気」が大きく影響する。
1日から秋季・安芸キャンプだ。指揮官・藤川球児は過去2年に行っていた実戦をやらない方針という。工藤公康が就任する中日と昨年同様に練習試合でもやれば面白いと思うのだがやらないそうだ。
「対外試合も紅白戦もしない。組織力を上げていくための期間。個々の力量の把握も含め」。球児は先日、虎番キャップたちの前でそう宣言していた。レベルアップに向けてのメニューをこなす日々が、来季、どう出るか。そんなことを思いつつ、今は静かに見守る日々になりそうだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)
