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伊勢ケ浜親方、10年で20カ所の土俵整備へ 未経験の子にもきっかけ届ける横浜出張稽古


【写真】質問コーナーに登壇する、左から旭富士、嵐富士、翠富士

大相撲の伊勢ケ浜親方(34=元横綱照ノ富士)が24日、新横浜公園相撲場で、翠富士、嵐富士、旭富士ら部屋の力士と出張稽古に参加した。

女子を含む横浜相撲クラブの小中学生や神奈川・旭丘高相撲部員らと交流。髪結い実演や、ちびっ子相撲、弓取り式も行い、「子どもたちが楽しんでもらえれば、それが何よりだと思います」と話した。

同相撲場は親方が寄贈し、25年に完成した土俵。公開稽古だけだった昨年から内容を広げ、相撲を見て、体験して楽しめる催しにした。「去年は何がダメだったか、今年は何を入れていけばいいかという感じで、徐々に修正してやっていければ」。毎年の経験を、次の開催に生かしていく考えだ。

活動の背景には、相撲人口の減少への危機感がある。自身の入門当時と比べ、力士数は600人を下回るまでに減った。「全体的に危機感を持って皆さんが動いてると思いますし、その中でやれることを考えて」。親方が重視するのは、子どもたちが一度相撲を体験するだけでなく、その後も続けられる環境を整えることだ。

指導者不足などの課題を挙げつつ、「日頃から子どもたちが相撲に触れ合う場所が少ないのかな」と指摘。土俵の整備と、地域の相撲クラブの活動を一体で進めようとしている。

横浜に続く2カ所目となる滋賀では、12月のオープンに向けて調整中。神戸、浜松、名古屋、大阪などでも計画が進む。後援会や地域の人々と協力し、土俵が完成した後も、クラブとして継続的に使える仕組みをつくっていく。直接子どもたちと交流することで、地域の協力も広がると考える。

「ただ単に土俵を作ったからって何も生まれないので、使われていない土俵もたくさん全国にあります」。新たに作るだけでなく、既存の土俵の活用も視野に入れる。

「相撲大会をただ開いたところで、相撲をやっている子しか集まらないわけですから」。未経験の子どもたちにも、始めるきっかけを用意したい。将来は各地のクラブで、小学生30人、中学生10人ほどが活動する姿を思い描く。「この10年かけて20カ所作りたい」と、全国への展開を見据えた。

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