
<プロ野球ドラフト会議>◇22日◇
ノーヒットノーランの件を各方面からこすられる可能性など気にすることもなく、西武はドラフト1位で亜大・川尻啓人投手(4年=富山商)を指名し、交渉権獲得に成功した。
西口文也監督(54)はこの上ない笑顔で「いやぁ、ホッとしてます。ずっとドキドキしてました。(他球団は)川尻って言うなよと。オリックスさんが角田君の“か”と言った瞬間はドキッとしましたけどね」と単独指名を喜んだ。
高橋光成投手(29)とも印象が重なる大型右腕。「スケールが大きい投手だと思いますし、今年NO・1の大学の剛球投手だと思います、まだまだ成長で魅力あふれる投手です。光成みたいな投手になってくれれば言うことはございません」と最大級の評価を口にした。
ちょっとした縁もある。CSファーストステージ敗退の翌日となった10月13日、川尻が東都大学リーグの国学院大戦(神宮)でノーヒットノーランを達成した。この日、直後の第3試合で立正大の試合があり、本当は1日中ベッドで寝ているはずだった西口監督は、母校の応援に出かけた。
神宮球場に着いた頃にはノーヒットノーランは達成されており、川尻とはニアミスだった。「見てないよ。立正を応援に行ってるだけだから。立正の試合に合わせて行ってるから。そんなこと言うから(立正が)最下位になっちゃったよ、ほんとに」と笑いながら、ちょっと嘆いた。
なお、西口監督は現役時代にノーヒットノーラン未遂を繰り返したことが幅広く認知されており、そことのリンクも気になるところ。そこを追及された指揮官は「プロですから、私の場合は。逃したのは」とプライドをのぞかせた。【金子真仁】
