
西武の育成2年目、オケム外野手(20)はつらい1年間を過ごしたが、最後に光が見えてきた。
バックスクリーン弾を放り込むなどアピールしていた2月の春野キャンプ中、左前十字靱帯(じんたい)を断裂した。3月の教育リーグを前に「今季絶望」という状況に。それでも地道にリハビリを続け、ようやく「走塁のスライディング以外は全体練習参加がOKになりました」と“ほぼ全快”まで復帰した。
17日、ベルーナドームでの打撃練習でもこれまでの思いを解き放つかのごとく、白球を遠くへ飛ばし続けた。左中間中段へのサク越えを連発したり、右中間にもフェンス間際までしっかりと運んだり。「パワーがついた部分は本当に感じますね」。低めの球を右ひざが地面に突くようにしながら、サク越えにする驚きの当たりもあった。
この日の打球速度は「マックスで169キロで、アベレージもいい感じでした」と笑顔。リハビリ中の筋力増強はもちろん「体重自体は極端には変わってないんですけど、技術的なことを教えてもらえる時間も多かったので、そういうところも良かったと思います」と打者としてのレベルを着実に高めている。
月末まで宮崎県内で行われているフェニックス・リーグへの合流は難しそうだが、ウインター・リーグなどでの年内の実戦復帰は十分意識できる状況に。旭川志峯(北海道)からの入団時には、目標の選手として日本ハム万波を挙げていた。プロ3年目の来季、飛躍が楽しみな1人になりそうだ。【金子真仁】
