
<セ・CSファイナルステージ:阪神0-1DeNA>◇15日◇甲子園
阪神-DeNAの一戦は、どちらが先に点をとるかかが焦点だった。阪神先発は高橋だから、DeNAが容易に得点するとは思えなかったし、僅差(きんさ)の展開になるのは想像ができた。
0-0のまま膠着(こうちゃく)した試合が動いたのは8回だ。踏ん張っていた高橋が、2番牧に左中間にソロ本塁打を浴びたのは責められないが、ホームランだけは避けたかった。
しかも前日14日の同カードも、1点ビハインドの6回2死から村上が佐野に手痛い1発を浴びていた。この日も8回2死から、警戒していたはずの牧に本塁打を許したのは痛すぎた。
佐藤がコンディション不良のためベンチから外れた打線の迫力不足は当然だった。「4番」というより、「三冠王」が消えたのだから、両軍の心理的な有利不利は明らかだった。
それに7回の守りからは、3番森下までが負傷でベンチに下がった。あの破壊力のある打線が、まるで“水鉄砲打線”に成り代わってしまったかのようにも映った。
ただ「0-2」「0-1」の連続で完封負けを喫するとは思わなかった。フルシーズンを戦い抜いたクリーンアップが崩れ、自軍にもプレッシャーがかかった打線は空回りしたと言わざるを得なかった。
一方、DeNAも拙攻続きだった。中盤以降の5回、7回は得点圏に走者を置きながら得点につながらなかった。ベンチがうまく攻めていれば2、3点は奪えたはずだった。
その1点を許さなかったのは、高橋の粘り強さだった。打線の援護が見込めない状況で8回2死までこぎつけたサウスポーも、ついに力尽きたという一戦になった。16日は先発才木に期待するしかない。(日刊スポーツ評論家)
