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【ロッテ】サブロー監督「瞬時にいい判断を」秋のチームテーマは複雑性 サッカー界の名将から着想


【写真】ロッテのサブロー監督(2026年10月撮影)

月刊サブロー<6>

ロッテは26年シーズンを5位で終えた。毎月1回連載の「月刊サブロー」9、10月編。サブロー監督(50)の就任1年目となった今季は「勝利と育成」の両面を追い、若手を中心に土台を作った。課題も明確に見え、秋季練習、キャンプへとつなぐ。【取材・構成=前田祐輔、星夏穂】

  ◇  ◇  ◇  

サブロー監督は今季をこう振り返る。

「ただただ先発ピッチャーに困った1年だった。いい時も、悪い時もあり、また持ち直す時期もあり、で結局最後垂れたみたいな。そんな感じだから、まだまだ練習が足りない」

西川は最多安打、横山がセーブ王に輝く一方で、先発で規定投球回に到達したのはジャクソン1人。7月に貯金2まで持ち直したが、最後は借金14でシーズンを終えた。

昨年の交流戦から1軍ヘッドコーチ、今季から監督に就任し「勝利と育成」の両立を目指してきた。

「そろそろ経験積ませる年でもないかなあと。人にもよるけど、もうそれを言い訳にはできんなと思って。藤原や、(西川)史礁、山口とか、あの辺りは結果を出していかないと。経験させる時は終わった」

今季の投打のMVPには八木と山口を挙げた。八木は中継ぎで9勝、山口は38本塁打を放った。サブロー監督はタイトルを取った横山や鈴木ではなく、同点やビハインドでも登板し、獅子奮迅の活躍をみせた右腕の名前をあえて口にした。

「八木がおらんかったら、えらいことになってたな。先発が弱かっただけにね。そこで9勝。ピンチを抑えてくれてるからね」

山口の活躍は「想定外のうれしいこと」と評価。

「多分自分で覚えたと思うんだよね。それが強いよね。1回ファームに落として速い真っすぐを弾けるようにしてこいっていうて。構えも変わったし。一番うれしいのは自分でつかんだっていうのが一番大きい」

この秋のチームのテーマには「複雑性」を挙げた。

「とっさの判断で失敗することが多いから。瞬時にいい判断をできるように」と説明。この考えはレアル・マドリードなど数々のクラブを優勝に導いたサッカー界の名将ジョゼ・モウリーニョから着想を得た。

「本を読んで、サッカーも常に試合と同じような状況で練習をさせることが大事だけど、その中で複雑性を求める。モウリーニョは強いところばっかりじゃない、弱いところも優勝させてる。組織でやるものだから、共通するものがあるかなと思って。何個か取り入れてみようと思います」

例えば9人で守るグラウンドを、4、5人で守って試合形式を行う。「バッターが引っ張りタイプだとか予測しながら、どう動くか。セカンドにランナーを置いて、一塁、三塁のどっちに走ってもいいとか。野球の概念を1回、取り除いて。ありえへんことが起こった時にどうするか」。

チームのあらゆる可能性を高める秋。編成面でもドラフト会議、外国人補強など意見交換を行う。2球団競合した石垣を引き当てた昨年は、チャットGPTに相談したことが話題だった。今年の秘策は-。

「今年はもうクロードコード(Claude Code)でいくから」とアップデート。「情報を集めるのにAIを使う。俺より数百倍頭いいわけやから」とドラフト候補や外国人選手の情報収集に活用する。

「ピッチャーが弱いからピッチャーばかり取るとここもまた失敗すると思う。やっぱりバランスよくないと。それが一番いい」

課題、収穫を見極め、常勝軍団を目指す取り組みを続けていく。

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