
<国民スポーツ大会・高校野球硬式の部:健大高崎6-2青森山田>◇2日◇1回戦◇青森・弘前市運動公園野球場(はるか夢球場)
国民スポーツ大会高校硬式野球競技会が開幕し、今夏、甲子園準優勝の健大高崎(群馬)が開幕戦を勝利で飾った。
大会は昨年に続き「7イニング制」で行われ、第1試合は1時間34分。主将で高校日本代表にも選ばれた石田雄星外野手(3年)は「いつの間にか終わってる、という印象的です」と、ふり返った。
U18アジア選手権での7回戦の経験が生きた。「7回制は最初から飛ばしていける。その中でも一番大切になってくるのは先制点。自分が経験しているので、それをみんなに話していたので、よかったです」。2回、2死二、三塁から萩原雄大外野手(2年)の左前適時打に敵失を絡め3点を先制。3回にも2点を加え、試合を優位にすすめた。7回、1死二塁から石田が中越え適時二塁打を放ち、駄目押しの1点。勝利を決定付けた。
思い出されたのは、U18アジア選手権の決勝戦だった。「先制され、韓国の好投手を打ち崩すことができず。いつの間にか試合が終わっていた。どれだけ早く、点を取れるかが大切になってくると思いました」。この試合に向け、チームに徹底。自信のある堅守でリズムを作り攻撃につなげた。
高校野球が7回制に向け議論がすすめられる中「野球自体は9回でやるものだと思っています」と、言い切った。「小さい頃から、毎イニング毎イニングで集中。それを9回まで続かせる、というところに憧れて自分は野球を続けてきた」と、野球の魅力に言及。今夏、甲子園の準決勝、有明戦では延長10回タイブレークでサヨナラ勝利(1-0)。決勝の智弁和歌山戦では3-4で敗れたものの、8回に自ら右越えに2ラン本塁打を挙げ1点差に追い上げることができた。「巻き返すのが後半だった。もし7回制だったら、この展開になっていなかった」と、振り返り、あらためて「自分は9回の方がいいと思っています」と、言い切った。
石田は高校卒業後は大学進学予定。現時点で大学は9回制のため、今まで通りの野球を続けることになるが、主将らしく高校野球界の未来を見据え、丁寧に言葉を選び、声をあげた。選手からの生きた声。この先の高校野球に届くのか-。
