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【虎になれ】いよいよ予断を許さない展開か 阪神は雨天中止


【写真】阪神対ヤクルト 室内でリラックスした表情をみせる阪神藤川球児監督(撮影・上山淳一)

この時期、どうしても思い出すのは闘将・星野仙一のことだ。03年、85年以来18年ぶりの優勝が間違いなかった状況で、我々、虎番キャップから「もう間違いないでしょ?」と言われたときに闘将が発した言葉が忘れられない。

「アホか! これで、もしまくられてみい(逆転されてみろ)。オレは、もう日本におられへんぞ。海外に逃げ出さなあかん」。半分冗談だったが、半分は本気の様子で話したものだ。

同時にこんなこともよく言っていた。「阪神の監督を1年やるのは他で何年もやるより疲れると思う」。12球団NO・1の人気チームである。同時に地元からの熱い応援もすさまじい。他球団にも熱狂的なファンはいるが、阪神のその重圧は、やはり、特別なのか。

この日、予定されていたヤクルト戦は粘ったものの天候には勝てない。試合時間を遅らせる構えだったが雨は降りやまず、午後6時20分に中止が決定。残念だがグラウンドコンディションが悪い中で強行して不測の事態につながるのは避けたいし、仕方がない。

指揮官・藤川球児もほとんど話さなかった。楽勝ペースだった昨季とは違い、本当に残り試合が1桁になっても、まだ分からない状況だ。闘将の言葉から想像すれば、どんなメンタルになっているかと想像する。

この日、中日の指揮官を2シーズン務めた井上一樹が今季限りで辞任すると明かした。中日生え抜きだったが元監督・矢野燿大の誘いで阪神ヘッドコーチを務めたのは記憶に新しい。

少し前に井上に連絡を取った。来季について聞くと「分からんですわ」。それが突然の辞任である。中日に関して言えば、今季は優勝争いに加わってくるかと思ったが故障者も多く、体制が整うのが遅かったという見方もできると思う。

いずれにせよ「一寸先は闇」の世界だ。何もプロ野球に限ったことではないが勝負の世界は厳しい。そんな中で連覇という偉業が目の前まで来ている。しかも阪神だ。球児はそんなことは口にしないが、これは相当、厳しいと思う。

阪神が中止になっているのをよそに巨人はナイターで広島を下し、阪神の優勝マジックは「4」のまま。これで以前から期待していた「10・1」決着は消滅した。ここから、どうなるのか。本当に最後まで予断を許さないシーズンはどこで、どんな、決着がつくのだろうか。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

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