
阪神西勇輝投手(35)が29日、兵庫・西宮市内で引退会見を行った。
08年ドラフト3位でオリックスに入団。FA移籍で19年から阪神でプレーし、通算127勝を挙げた。ユニホーム姿で登壇すると、晴れやかな表情を浮かべながら素直な思いを語った。チームはリーグ連覇、日本一を目指す戦いのまっただ中。最後まで戦力として、準備を続けるつもりだ。
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すがすがしい笑顔だった。西勇はいつもと同じよく通る声で、からっと言った。「本当にあっという間の18年間でしたし、いろんな思い出もありますし、今はすっきりしています」。
引退を決めた理由の1つは、後輩への感情だった。「純粋に後輩を応援している自分がいました。困っているところを見たら助言している自分がいたんで、あーもう潮時なのかな、っていうふうには思いました」。経験を惜しみなく伝えながら、自らの引き際が来ることを感じていた。
公私で親交のある先輩、オリックス岸田監督には、決断前に食事の席で思いを伝えていた。
「岸田監督とか平野さんには『ボロボロまでやれ、それが美学だ』という教えをずっと言われていた。僕はやっぱりいい状態で辞めたいっていう思いを伝えて。本当に元気な状態で辞めたかったっていうのが一番最初にありました」
先輩たちの姿を尊敬しながらも、貫いたのは自分の「美学」だった。「野球を嫌いになりたくなかったからです。やっぱり好きで始めた野球なんで、最後まで好きで終わりたかった。それが僕の考えだった」。引退会見にはユニホーム姿で臨んだ。理由がある。
「まだ投げられるし、チャンスがあるわけですし。あとはチームが、優勝を目指してやっているわけだから。ボロボロで、引退試合も1人しか投げられないような状態であれば、スーツでも良かったんですけど。チームのピースとして行ける自分が、やっぱりまだいるので」。連覇、日本一を目指すチームの一員として、最後まで全力で腕を振るつもりだ。【磯綾乃】
◆西勇輝(にし・ゆうき)1990年(平2)11月10日生まれ、三重県出身。菰野から08年ドラフト3位でオリックス入団。3年目の11年、先発の一角を担い10勝をマーク。12年10月8日ソフトバンク戦で無安打無得点。18年オフにFAで阪神移籍。ゴールデングラブ賞1度(19年)。球宴出場3度(12、14、15年)。15年プレミア12日本代表。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。
▽阪神村上(引退する西勇について)「調整法やメンタルの部分を教えてもらうことが多かった。今の自分に生きていると思います。西さんぐらいイニングを投げられるようになりたい」
