
中日井上一樹監督(55)が29日、バンテリンドームでの全体練習後、報道陣の取材に応じ、今季限りで辞任する意向を示した。今季は59勝80敗2分け、就任2年連続、チームは6年連続のBクラス。
主な一問一答は以下。
「結論から申しますと、あと2試合か。2試合をもって、僕は辞めます。辞任します。それはあの、ちょっと今年の中で、春から振り返ってみると、故障者がいっぱいいて、なかなか選手がっていうところもありましたけども、そういったところも踏まえて、ただ勝てなかったっていうところを考えますと、結局うちのチームの中で、誰が責任を取るんだっていう。責任は誰が取るんだっていうようなことを、春先から、それで交流戦にかけて、そういった厳しいご意見をいっぱいいただいてきて、なんとかなんとかって歯を食いしばってやってきたつもりですけども。前半はすごいもう全然もうビリケツはビリケツだったので、(後半)なんとか持ち直したかなというところもあったんですけども。それでもやはり納得していただけない部分もきっと周りもあったでしょうし、その中でけじめとして、やはりこれは成績、数字っていうものが上がらないということを考えれば、やはり自分がまず責任を取るべきかなというようなことの決断に至ったということです。もちろん残りの2試合はね、ちゃんと指揮官として指揮は取りますけども、10月3日が最終戦ですかね。その最終戦を終えた時点で、まあそこで終えるという形にしたいと思います」
-辞意は監督から
「いろいろ深掘りするといろいろありますけども、まあ自分の中でもそれはもちろん。勝って、本当はこうやって記者の方たちと仲良くもっと話をして、笑顔をたっぷり見せた形のものを話をしてっていうようなものが、僕の中でのある意味特技というか、そういったところをもってしてやりたかったんですけども、なかなかシーズン通してすごく素晴らしい勝ち試合もありました。ただ、やはりどちらかというと、苦虫を噛んでしまうというか、悔しい思いをさせてしまうっていう試合の方が多かったっていうのが現実。その結果がこの数字だと思うので、それを考えたときに、もちろん選手をコンディション、それから起用法、そしてチームを作る上では、その現場の選手、首脳陣、あとはフロントですね。そういったところの三位一体といいますか、そういったところがこううまくまとまればこそっていうところを、自分が指揮官として、監督としてちゃんとまとまっていたの? っていうところが、やはり自分の中でも自問自答したときに、ちょっと足らなかったなっていう。なので、まあ簡単に言えば自分が責任を取って辞めるのが一番ベストなのかなということに至ったということです」
-選手には
「言ってません。今初めて言いました。みんなに。はい」
-どのタイミングで選手たちには
「いやもうそれはもうみんなそれで一生懸命録音してメモってるわけですから、明日にはいろんなYahooだったりとか、新聞に載せるわけでしょ? 黙っとってって言っても黙れないでしょ。それで自然に知ってもらえばいいかなっていうふうに思ってます。なので、ちゃんとしたあいさつっていうのは、10月3日の最終戦が終わった時に、1軍にいるメンバーだけになりますけど、そこにはちゃんと話をして終わりたいかなというふうに思ってます」
-いつ決めた
「ここ最近ですかね。はい。やっぱり関東でこれだけね、ちょっと負けが込んでしまうっていう、もちろん、ベストメンバーでないのかとかね、その勝つ気があるのかっていうような。いや、今のベストメンバーで勝つ気があってっていうところの中で戦った上での敗戦だったっていうところもありますし。でもここ最近でというよりは、もうこの世界で、この仕事っていうのはもう表裏一体というか、まあ勝てば官軍っていうような言葉ありますけども。なかなかその冠に手を届く喜ばしいものを作ってあげられなかったっていうことに関しては、現実的に間違いはないので、そこを踏まえてずっと4月、5月という風に、6、7、夏場過ぎて秋に来てという時期を過ごしてきましたけどもという。でも実際問題、もう一つ言わせてもらうと、うちのチームのウィークポイントというか、そこも完全に明確になってきたっていう。自分の中でも、例えばこの選手はこういう強化、こういったものをもう少し成長させなきゃいけないっていうようなことのビジョンというのも自分の中では持ってましたし。ただ、簡単にじゃあ来年3年目にはこうしようぜっていうような世界でもないっていうところが、やはりちょっと心残りではありますけども。まああの、種をまかなかったかっていうことでもないですし、ベテランがいて、若手がいて、そして中堅がいてっていう、そこがうまく融合さえすれば、チームというのはまとまってくるとは信じてますし、そこが全くもって今シーズンできていなかったかというと、そうではないよっていう部分もあるので。そこはちょっとやっぱり悔しさがありますけど。本当に最終的に言えることは、責任を取るのはやっぱり自分だなというふうな決断をしたということです」
-誰かに相談は
「別にそれはもう。もう最終的に決断を下すっていうのは、いつもそうですけど、決断を下すのはやっぱり自分自身なんで。それは、はい。まあいろいろね、いろいろありますけども。最終的にはっていう形ですかね。まあ、はい、それがやっぱりその、一番やっぱりその、責任を感じないわけはないですし。かといって、やっぱりちょっとこう、なかなか成績が上がらなかったとしても、バンテリンドームにはいつもたくさんのファンの方が足を運んでくれてっていう、応援してもらってる中でっていう、ほんとすみません、申し訳ないという気持ちもありつつ、でもそれだけ野球を好きで、ドラゴンズを好きでという方たちに対して申し訳ないなという気持ちは常に持ってましたし、やっぱりそこでちょっとこうね、成績が伸びないんで、もうちょっとこの子の成長を見てくださいって、悠長なことを言うつもりもないですし。そこで結果的に、やっぱりプロの世界である以上は決断を下し、そして責任を取るのはやっぱり自分だなということになりました。ということです」
-井上監督が起用して育ってきた若手、中堅は数多くいる。ベテラン含めて選手に伝えたいこと
「これはまあ、ね。監督変わったとしても、やることは野球はね、みんなそれぞれピッチャーなら投げて、野手なら打って守ってというところっていうのが変わらないので。そこに関して言えば、やっぱり自分らのそれぞれの野球人生ですから。そこをね、全うできるように頑張れと。今回もう一つ言えるのは、僕はさじを投げたわけでない。でもやはりお前をこうしたい、ああしたいというのは希望もある。そしてもっと鍛えたいっていうものもある。こういうチームにしたいというのもある。ただ、そういうような願望とか、自分が思っている、描いている未来予想図みたいなものがあったとしても、やはり試合に関しての責任を誰かが取らなきゃいけないっていうことになった時には、やはり俺だなと、自分だなというふうに至ったと。なので今言ったように、選手たちにはそれぞれ悔いのないように、毎試合、毎年、毎年やるしかないんだよっていう、そして今まで例えば失敗をした、打たれた、打ち取られたっていうことを糧にして成長してほしいなと思います」
-借金が増えた序盤は疲れているように見えた
「1年間ずっとそうでしょ。今なんかある意味すっきりした形で言えますけど、やはり毎日ね、野球のことを考えてますし。まあある意味、その周りから見て、あっけらかんとしとんな、監督って思われたいと。なんかさっぱりしてるな、監督っていう風に思われたいという気持ちはあれど、やはり負けが込んじゃうとどうしても気が重いというかね。そういう風に見えてしまったでしょうし。でもそこはなんかドーンとデーンとしとんな、こんだけ借金があってもっていう風に本当は思われたかったんですけども、内心はやはりどうやったら、どうしたらっていうことをやはり悩んだ1年だったかなと思います」
-最後の2試合、見せたいもの
「そうですね、最終的に残りの2試合っていうのは、自分も今年なかなかっていうところではありましたけども、広島戦とヤクルト戦は、WINでね、勝って終わりたいなっていうふうに思います」
