
絶好調男がさらなる進化のために奮闘している。ブンデスリーガの開幕戦で3得点を記録した日本代表MF鈴木唯人(24=フライブルク)が8日、オンラインで取材に応じ、不完全燃焼に終わったW杯北中米大会の振り返りや今季の意気込みなどを語った。反骨心を胸に高みを目指す。
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ブンデスリーガでのハットトリック達成は日本人3人目の快挙だった。ブレーメンとの開幕節で頭、左足、左足とインパクト十分な3発を放った鈴木は「ハットトリックできたことはうれしかったけど、日々やっていることが少し報われた感じがして、より自信を得られた機会だった」と満足げにうなずいた。
6月、サッカー選手として誰もが憧れる大舞台では悔しさを味わった。直前に右鎖骨を骨折した影響もあり、状態が上がりきらず、W杯は出場1試合で終了。「自分の実力不足」と矢印を自分に向けた。「出られなかった悔しさとか、この大会で感じたこと、思ったことを次のシーズンで自分が表現していくしかない」と前を向く。
敗れた決勝トーナメント1回戦ブラジル戦は最後まで出番が訪れなかった。メンバーとして当然のように「出たらやってやる」の思いはあったが、劣勢の中で名前を呼ばれることはなかった。「まだまだチームとしても個人としてもちゃんとした成長を遂げないと。本当に日常にこだわってやるしかない」と改めて実感した。
今すぐに4年後をイメージすることはない。これまで通り、目の前のことに全力で取り組んでいく。
「クラブの活躍ありきで代表に招集されると思いますし、日々の積み重ね、頑張りが代表で結果を残せる一番の理由だと思う。4年後のW杯はもちろん出て活躍しようという思いはありますけど、4年後に対して今から毎日のように考えてやるのはすごく難しいので、今やるべきこと、目の前にやることを1個ずつクリアして、その先にいい状態で迎えられるW杯も待っている」
求めるのは結果だ。「ゴール前でどういう仕事ができるか自分に求めていきたい」と意識的に得点やアシストなどの数字にこだわる。言葉通り、シーズン初っぱなからド派手に打ち上げた。「ブンデスリーガの中でも圧倒的なパフォーマンスを出すこと、それによっていろいろな可能性、より高いレベルでできるチャンスもその活躍の中で増えてくると思う」。唯一無二のプレーヤーへ、階段を駆け上がる。【佐藤成】
◆鈴木唯人(すずき・ゆいと)2001年(平13)10月25日、神奈川県三浦郡葉山町生まれ。横浜F・マリノスプライマリー追浜、葉山中、千葉・市船橋を経て清水入り。23年1月にフランス1部ストラスブールへレンタル移籍。同7月に清水に復帰するも、同8月にデンマーク1部ブレンビーへ完全移籍。昨季からドイツ1部フライブルクに所属。24年6月6日のW杯アジア2次予選のミャンマー戦で日本代表デビュー。国際Aマッチ7試合0得点。175センチ、71キロ。
