
ソフトバンクが本拠地みずほペイペイドーム内に総工費5億円超の新施設「R&Dラボ」を完成させた。7日、報道陣に公開した。
「R&D」とは「リサーチ&ディベロプメント(研究開発)」のことで、投球や打撃の動作を研究、分析。マウンドとバッターボックスを再現したレーンとその横のウォーミングアップスペースを含め、広さは約620平方メートルにもなる。筑後のファーム施設には既に設置しているが、1軍の本拠地にも本格的に設置するのは、球団によれば12球団初。自前で球場を所有する利点を生かした形だ。
モーションキャプチャーシステムの「キナトラックス」、投球、打球の軌道を計測する「ホークアイ」、ハイスピードカメラの計24台がずらりと囲む。マウンドとバッターボックスには床から体に作用する床反力を計測することで力の大きさや方向、発揮するタイミングなどをとらえる高精度の体重計「フォースプレート」を設置した。
プロ19年で648安打を重ねてきた明石健志R&Dグループ打撃スキルコーチ(40)は「(自分の体が)どう動くかが分かる。目で見ているのと違う、逆くらいのこともあるので便利。自分の感覚との違い、答え合わせができる」と話す。筑後にはなかった「フォースプレート」により、体重移動時の床反力などがより正確に分かるという。「やったからうまくなるというわけではないですけどね」と、あくまで数字は参考資料だが、上達できる環境を整える。
選手には100のデータをA4で1枚のリポートにかみ砕いて渡される。本格稼働は今季終了後となりそうだ。ラボの隣には3億円超をかけた最新バーチャル打撃マシン「トラジェクトアーク」が2台設置された打撃ルームもある。孫正義オーナー(69)の考えで、チームが強くなるためのテクノロジーに投資を惜しまない。最新機器でさらなる常勝軍団を作り上げる。【石橋隆雄】
