
故郷から再出発する。巨人竹丸和幸投手(24)が3日、川崎市・ジャイアンツ球場で調整を行った。4日広島戦(マツダスタジアム)で、プロ入り後初めて地元・広島のマウンドに上がる。中学3年時以来、9年ぶりとなる登板にも「ローテーションを回っていたら、そのうち来ると思っていた」と、いつも通り淡々と構えた。
通算19試合目で迎える凱旋(がいせん)登板は、苦しんだ夏場を経ての復帰戦でもある。開幕からローテーションを守り、前半戦で7勝をマークした。一方で、後半戦に入ると疲労の色がにじんだ。8月1日DeNA戦(東京ドーム)で自己ワーストの3回8失点KO。15日中日戦(バンテリンドームナゴヤ)でも8失点を喫し、翌16日に出場選手登録を抹消された。
プロ1年目で初めて長いシーズンを戦う難しさに直面した。約2週間実戦から離れ、心身の回復を優先。リリース時の力の伝え方や腕の振りを確かめながら、自らの投球を見つめ直した。プロ入り後初の2軍戦となった28日のファーム・リーグDeNA戦(横須賀)では、3回1安打無失点。「(自分を)見直す期間だった。ストレートの走りは良くなっている」と復調への手応えを示した。
復帰の舞台は、小学校時代にスタンドで観戦していた思い出の地。同級生たちと2度ほど足を運んだ。「栗原さん(現ロッテコーチ)とかが出ていました。(グラウンドは)広くてきれいだった」と当時の記憶がよみがえる。友人も応援に駆けつける予定で「いいピッチングができたらいい」と、静かに意気込んだ。
チームは2日終了時点で首位阪神と4・5ゲーム差。これ以上離されるわけにはいかない。「前半戦はすごく長く感じた。後半は進むのがすごく早い」。駆け足で過ぎていくルーキーイヤーの終盤戦。両リーグ通じて新人最多の8勝をあげる左腕が、故郷からチームを押し上げる。【北村健龍】
◆ルーキー竹丸の足跡
3月28日 阪神戦(東京ドーム)で球団新人では64年ぶりに開幕投手を任され、6回79球3安打1失点。65年ドラフト制以降初となる新人投手の開幕戦白星をあげた。
5月17日 DeNA戦(東京ドーム)で6回無失点で5勝目をあげた。セ・リーグ5球団から勝利を記録し、新人では20年広島森下以来。5月中に全球団から白星は00年高橋尚(巨人)以来7人目だった。
6月12日 西武戦(ベルーナドーム)で自身最多の12三振を奪うも5敗目。5月31日日本ハム戦でも10奪三振をあげ、2試合以上続けて2桁奪三振の球団新人は、36年11月沢村2試合、03年6~7月木佐貫3試合に次いで3人目。
7月25日 阪神戦(甲子園)では6回1失点の好投で7勝目。巨人の新人で前半戦7勝は13年菅野以来。
8月15日 中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で自身2度目の8失点KO。翌16日に1軍登録抹消された。
9月4日 広島戦(マツダスタジアム)で初の地元・広島で凱旋登板を迎える。
