
<ヤクルト2-6阪神>◇1日◇神宮
異例のシーンも勝利への執念だったかもしれない。
阪神は1日ヤクルト戦(神宮)で勝利し、今季最長タイ5連勝。優勝マジックを20に減らした。
先発の高橋遥人投手(30)が、7回途中6安打2失点の好投で両リーグトップ13勝目。珍しいシーンがあった。
0-0の4回2死一、二塁。打席に入ったヤクルト投手の吉村貢司郎投手(28)への初球スライダーが甘く入り、打球は左翼席ポール際へ。本塁打と紙一重の打球に球場もざわついた。
その直後、ベンチから安藤優也投手チーフコーチ(46)がタオルとペットボトルを持ってマウンドに駆けつけた。打者は投手で、しかも打席途中という異例のタイミング。落ち着きを取り戻した高橋は無事に三振に仕留めて、ピンチを切り抜けた。
試合後、藤川球児監督(46)はその意図を説明した。
「1回間を空けようかというところで、安藤コーチに(マウンドに)行ってもらうと。時にはそういうことが、投手の性格を見て、あとは時期と。取り急がないようにね。取り急がなければ高橋の力があれば。次にどんな球を投げるかというのも気になるでしょうし。2打席とも相手もチャンスの打席だったでしょ。配球等々打ち合わせする時間もあった方がいいだろうし、組み慣れているからこそ、いい形でしのげたんじゃないかなと思います」
勝利のために一つの隙も作らない。連覇へ走るチームの強さが垣間見えた。
