
今春センバツ4強の健大高崎(群馬)の佐藤龍月投手(3年)が3日、昨春のセンバツ優勝以来となる甲子園のマウンドに立った。
久々のマウンドから投球練習し「どこの球場よりも、一番投げやすい」と力を込めた。「立ってるだけでワクワクする。そういう気持ちになりました」と改めて甲子園の土の感触のよさを実感した。
今春のセンバツでは代打としてグラウンドに立ったが、昨夏受けたトミー・ジョン手術の影響で登板はなかった。投手としてのメニューをこなす中で練習中に脳裏をよぎったのは、昨春のセンバツ決勝の報徳学園戦だった。9回からマウンドに上がって優勝投手に輝いたことを思い返し「去年のセンバツ決勝の最後の三振を取った時のイメージはできました」と充実した甲子園練習を終えた。
最速158キロ右腕のエース石垣元気投手(3年)を筆頭に盤石の投手陣で臨む最後の夏。佐藤龍は「他の高校にはない投手層の厚さだと思う。それを生かして、みんなで助け合って投げていければ」と話していた。