
巨人と育成選手契約を結んだドミニカ共和国出身のクリスチャン・フェリス内野手(22)とフランシス・グズマン投手(18)の2選手が3日、川崎市のジャイアンツ球場で入団会見を行った。
身長189センチから投げ下ろす最速94マイルの速球(約151キロ)と奪三振能力が武器の左腕グズマンは「神様に感謝。日本で一番良い投手を目指して頑張りたい」と力を込めた。
身長2メートル、体重127キロと恵まれた体格から最大140メートルの飛距離を誇る、一塁と外野を守れるフェリスは「契約してくれたことに感謝して、1日でも早く支配下を目指していきたい」と語った。
ともにこれから日本語を習得していきたいと宣言。異国の地から日本に来た理由についてグズマンは「今までで一番新しい経験ができると思ったからです」。フェリスは「今までと違った野球を勉強したいと思って来た」と明かした。
獲得背景について吉村禎章編成本部長(62)は「現状の選手の底上げ。育成チームもありますので、彼らの能力を日本野球にフィットさせてもらって、主力選手になってほしいというのが狙いです」と話した。
2人は前日2日に来日。チームメートとなったティマとルシアーノが早速、寮の中を案内してくれたという。吉村氏は「彼らが教育係みたいになってくれている。食事を一緒にとかね。まあ頼りないかもしれないけど(笑い)」と笑顔で裏話を明かした。
会見後、同球場の室内練習場で30分間軽く体を動かした。グズマンはキャッチボールやゴロ捕球、フェリスは一塁手用グラブと外野手用グラブをそれぞれ持参し、ゴロ捕球や打撃練習を行った。2人は「とてもきれいな施設だし、整えて野球ができる環境ですばらしいと思います」と充実の表情で汗をぬぐった。
背番号はフェリスが「049」、グズマンが「042」となっている。