
オリックス前監督で現球団スペシャルアドバイザーの中嶋聡氏(56)が7月31日にNHKBSで放送された「ダグアウト!!!」にゲスト出演し、「俺のベストローテ」で中嶋氏が選ぶ歴代&現役最強の開幕投手を語った。
中嶋氏は20年途中からオリックスの1軍監督代行を務め、同年オフに1軍監督に就任。長らく低迷が続いていたチームを率い、翌年には最下位から優勝するなど、史上初の3連覇を達成した。現在は解説業を兼任しつつ、「球団スペシャルアドバイザー」として「アメリカの視察について行ったりとかですね」と近況を語った。
番組内では中島氏の現役時代にプレーしていた投手から選出する「俺のベストローテ」を発表。
開幕投手には西武、レッドソックスなどで活躍した松坂大輔氏(44)を選んだ。4球団渡り歩いた中嶋氏は98年に在籍していた西武で、16勝を挙げた高卒1年目松坂のデビュー時にバッテリーを組んでいた。当時の松坂氏について「だんだん洗練されてくるんですけど、最初の頃は暴れ球だった」と振り返った。キャンプ時からボールの威力が目立っていたといい「なんていうんですかね、言葉で言い表すのは難しいんですけど。(球を)捕っていて、このピッチャーは勝つな」と感じたという。
さらに現役選手の中から開幕投手を選ぶとしたらという追加質問には、元オリックスの教え子で現ドジャースの山本由伸投手(26)と即答。オリックス時代は中嶋監督の下で2度、今季は初のメジャーでの開幕投手に抜てきされた。現在オリックスのエースとして率いている宮城大弥投手(23)も評価した上で「自分のときに(開幕投手に)指名していますし、大事なゲームをしっかりとってくれますし、やっぱり頼りになりますよね」と振り返った。
当時のコミュニケーションについては「そんなに深く野球を語ることもなく、でもたまにですね『今どう?』って聞き方はします。自分の中で解決できるピッチャーなので」と全幅の信頼を寄せていたと振り返った。