
レアル・ソシエダードは1日、リヨンのクロアチア代表DFドゥイェ・チャレタ=ツァル(28)を期限付き移籍で獲得したことを発表した。期間は今季終了までの1年となっている。クラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコアによると、この契約には約400万ユーロ(約6億8000万円)の買い取りオプションが付帯しているとのことだ。
Rソシエダードは昨季終了後、守備の要アゲルドが期限付き移籍期間を終えて所属元のウェストハムに戻ったため、センターバックの獲得が必須になっていた。獲得候補としてさまざまな選手の名前が上がるも具体化せず、しばらくの間、スペインリーグで唯一、選手を一人も補強を行っていない状況が続いていた。今夏の移籍市場開始から1ヶ月が経過した1日にようやく、最初の補強を成功させた。
チャレタ=ツァルは192cmと高身長で、優れたポジショニングや視野の広さで定評がある右利きのセンターバック。長らくザルツブルクなどに所属してオーストリアリーグでプレーした後、マルセイユ、サウサンプトン、リヨンを経て、アゲルドの代役を務めるため、同胞のスチッチが所属するRソシエダードに加入した。
クラブチームでは近年、あまり重要な役割を果たしていなかったが、クロアチア代表ではこれまで33試合に出場し、18年のロシアワールドカップ(W杯)にも参加。ここのところずっとレギュラーを張っており、経験豊富である。(高橋智行通信員)