
<広島3-1中日>◇1日◇マツダスタジアム
中日が広島に逆転負けし、借金は8となった。1-0の6回2死一、二塁で斎藤綱記投手(28)が小園に左翼越え2点適時二塁打を浴び、逆転された。
7回1死三塁では広島代打秋山に前進守備の二塁へのゴロを打たせるが、辻本倫太郎内野手(23)の本塁への送球が高く、三塁走者大盛の生還(記録は二塁手の野選)を許した。井上一樹監督(54)は「大盛の足も速いっていうのも、もうギャンブルスタートで来るのもわかってる。そこで、ちょっと、要は微妙な30センチ、50センチ高いボールを投げてる。そこが点数に結びついてる。これはもう誰が見てもそうやし、あそこで(捕手の)膝元ぐらいでパチンって(送球が)いってれば、アウトは取ってるだろうから」と、送球が高くなったミスを指摘した。
この日は名古屋から広島への移動ゲームのため、体調面を考慮し田中幹也内野手(24)は休養だった。「今日は(田中)幹也を休ませるっていう意味で、辻本。いや、それはもうあいつのせいっていうわけじゃなく、使ってるのはオレだから。もちろんこちら側の責任なんで。ただ、『そこでやっぱり求められるものはそういうとこだよ』っていうところは、多分本人もわかってると思います」と起用した側の責任と前置きしながらも、苦言を呈した。
田中については「こっちが気を使ってやらないと。もうみんなご存じだと思うけど、そういうタイプの人間だから。だからこっちが『休め』って言わないと休まないやつだし、助けられてる部分もあるけども、それでも『行け行け行け行け』でつぶれてしまっても困るから、そこは気を使ってこっちがやってあげなきゃいけない」と、シーズンを通して活躍してもらうためにも休養は必要だと説明した。