
1日に甲子園練習を行った高校通算18本塁打の天理・冨田祥太郎内野手(3年)が、こだわりの打撃フォームでの甲子園初アーチを誓った。「出塁にこだわって、チャンスでも打ちたい。バックスクリーンに入れたい」。
「甲子園でもホームランを頼むぞ」と期待を集める182センチ、83キロの大砲は、今夏1番に座った県大会の準決勝まで4戦連続弾を記録。打撃フォームは、試行錯誤の末につかんだ阪神近本光司さながらのバットを寝かせた形から始動するフォームがはまった。「(これまでは)準備が遅く、投手に差し込まれていた課題をなくせるように」と明かし、ボールを長く見極められるようになり、「無駄なく打てる準備ができる」と手応えを示した。「華やかでスピード感がある」とメッツの主軸で両打ちのフランシスコ・リンドア内野手(31)の打撃もフォーム形成のために参考にした。
将来的な両打ち打者への挑戦や、目標としてメジャーリーグでのプレーや、アラブ首長国連邦での「ベースボール・ユナイテッド」への参戦も掲げる素直さも垣間見えるお祭り男。「派手なこと、人と違うことが好き」と一張羅はヒョウ柄のトップスで、練習時のみ、紫や黄緑などの野球道具を使用。ナインも目を丸くする個性的なセンスの持ち主であることも明かした。