
<DeNA14-1ヤクルト>◇31日◇横浜
DeNAが“ケチャドバ打線”でたまっていた鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように得点を量産した。今季最多を更新する21安打14得点と猛打がさく裂。8連勝中と勢いに乗る最下位ヤクルトから大勝し、チームの連敗を4でストップした。
牧秀悟内野手(27)が、先制の16号3ランで湿った打線を活気づけた。1回1死から京田陽太内野手(31)、佐野恵太外野手(30)が連打で二、三塁のチャンス。牧が2ボールからヤクルトのドラ1右腕・中村優の128キロスライダーを振り抜いた。左翼席へ運ぶアーチでチームに5試合ぶりの先制点をもたらし「最近先制点を取られていたので、先制点を先に取る事だけを考えていました。つないでくれたチャンスで結果を出せて良かったです!」とかみしめた。
ベンチに戻るとおなじみのデスターシャポーズでベンチとスタンドを盛り上げた。牧にとって11日巨人戦(横浜)以来13試合ぶりのアーチは、同戦以来13試合ぶりの打点に。今季最も長い51打席、打点から遠ざかった。チームも足並みをそろえるように打線が湿った。直近5試合でわずか計4得点と苦しんでいたが、4番の一振りで6試合ぶりに1試合複数得点をゲットし、幸先よくスタートを切った。
押せ押せムードに背中を押されるように打線が勢いづいた。1回に再び二、三塁のチャンスを作ると、蝦名達夫外野手(27)が左犠飛で4点目を追加した。
2回2死には佐野が左翼席への8号ソロで球団通算8500号のメモリアルアーチ。続く打席で牧が右中間フェンス直撃の二塁打でチャンスメーク。今季100安打目を記録し、球団では桑田武以来2人目、NPBでは阪神佐藤輝以来16人目となる、新人から5年連続での「100安打&2ケタ本塁打」を達成した。
6回にも2死三塁から好調の京田が勝負強い適時打で6点目。さらに7回には林琢真内野手(24)、代打山本祐大捕手(26)、桑原将志外野手(32)の3者連続適時打などで4点を追加し、5月20日の中日戦(横浜)以来53試合ぶり、今季3度目の2ケタ得点となった。
さらに8回先頭には佐野がこの日2本塁打目となる9号ソロで今季最多を更新する11得点。2死一塁からは蝦名達夫外野手(27)が左翼席への1号2ランで、今季最多タイの1試合4本塁打と止まらない。2死二塁から代打の三森大貴内野手(26)の適時打も加わり、終わってみれば今季最多を大きく更新する21安打14得点。打線が湿ったこれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすような爆発ぶりだった。
投げては約2カ月ぶりの先発登板となった平良拳太郎投手(30)が99球を投げて6回4安打無失点7奪三振と好投で今季2勝目。8連勝中だった最下位ヤクルトの勢いを食い止め、チームの連敗も4でストップした。