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【全国高校総体】帝京長岡 PK戦で8強敗退も…MF中澤昊介が非凡な存在感「決定機をもっと」


相手に囲まれながらドリブルする帝京長岡・中沢(左から3人目)(撮影・小林忠)

<全国総体サッカー(インターハイ):尚志0(6PK5)0帝京長岡>◇31日◇男子準々決勝◇福島・Jヴィレッジ

帝京長岡(新潟)は準々決勝で尚志(福島・第1代表)にPK戦で敗れた。2年連続の4強入りは逃したが、MF中澤昊介(こうすけ、3年)が中盤の底で存在感を発揮。後半の立ち上がりにはクロスバー直撃の無回転ミドルを放ち、PK戦では4人ずつが成功させた5番手で登場し、「パネンカ」(チップキック)を成功させる強心臓ぶりも見せた。新潟県勢初の全国制覇を狙う冬の選手権に向け、真夏のインターハイは収穫のある大会となった。

◇  ◇  ◇

帝京長岡はスコアレスで突入したPK戦を5-6で落とし、4強進出はならなかった。開催地福島の尚志に対して自分たちでボールを動かすスタイルで真っ向勝負。決定機は作った。だが、決め手を欠いた。常に攻撃の中心にいた中澤は「悔しい。守備が0に抑えたのに攻撃が0では勝てない。(冬の)選手権に向けて決定力はもちろん、決定機をもっと増やさないといけない」と振り返った。

敗れはしたが、中澤が可能性のあるプレーを連発した。中盤の底でパスを散らしてゲームメークし、複数人に囲まれても巧みなボディーフェイントでボールを前に運んだ。惜しくもクロスバーに嫌われたが、後半2分には急降下する無回転ミドルを放ち、PK戦では4-4で回ってきた先攻5番目のキックをゴール中央に向かってシュートを軽く浮かせる「パネンカ」も成功させた。「大会を通して好不調の波があったが、チャンスを作れるシーンもあった」。冬の選手権に向け、この夏で得た感触は好材料だ。

準々決勝は前日30日に終了する予定だったが、同日の朝にカムチャツカ半島で発生した大地震による津波警報の発令で開催がこの日にずれ込んでいた。ちょうど1年前の準々決勝は青森山田にPK戦で勝って県勢初の4強入りを果たしたが、今回は同じPK戦で屈した。「試合で勝負を決められるようにならないと。もっと自分たちでボールを握ってゲームを支配していけるようになりたい」と話した。

夏の覇者になることはできなかったが、ターゲットは冬の選手権初制覇に切り替わっている。「攻撃に厚みを出せるように取り組んでいきたい」。新潟に戻らず、県外遠征を続ける帝京長岡は、もっとうまく、強くなりながら、冬に向かって行く。【小林忠】

○…前半は中央を使われる回数が多く耐える時間が続いたが、後半はマークにつく相手の確認と選手交代で守備を安定させ、いいボールの奪い方からいい攻撃を繰り返した。古沢徹監督(39)は「後半に修正してリズムを作れた。ただ、1点が遠かった。PK戦は本当に向こうが上手だった。選手はよくやった。この惜しいを惜しいで終わらせないように、冬に向かって鍛え直したい」と前を向いた。

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