
<日本ハム-ソフトバンク>◇31日◇エスコンフィールド
ファーストピッチを予定していたアーティストのGACKTが、サプライズで打席に立った。最初は予定通りグラブを手にマウンドへ。センター、一塁、本塁、三塁側に丁寧にお辞儀をしてからセットポジションで構え、投げようとすると「そのファーストピッチ、ちょっと待ったー!」と、ビジュアル系エアバンド「ゴールデンボンバー」の鬼龍院翔(41)が飛び出してきた。
鬼龍院は「何ですか去年のファーストピッチは! あなたには任せられない。僕が投げます!」と、権利の強奪を主張した。ちなみに、GACKTは昨年8月1日オリックス戦でもエスコンフィールドでファーストピッチを務めたが、左投げでの投球はノーバウンドも、一塁側にややそれてしまっていた。GACKTは「ちょっと待って。この1年めちゃくちゃ練習してきたのに」と抵抗したが、鬼龍院に「僕は元野球部ですよ。安心してください」と押し切られ、ファーストピッチを譲ることになった。
その上で場内に「バッターGACKT」がアナウンスされるとスタンドは騒然。左打席に立ったGACKTと鬼龍院の夢の対決がセッティングされたが、珍騒動はまだ終わらない。「元野球部」鬼龍院が振りかぶって投げたボールは、昨年のGACKTの投球よりも、かなり大きく三塁側にそれた。GACKTはやむを得ずスイング。終了後のGACKTは「ボールを打つのですか? 打席に立つのですか? 初めてです。右で振った方がいいのか左で振った方がいいのかよく分からなくて、とりあえず左で立ってみました」。鬼龍院の投球については「去年の僕が30点としたら、あいつは12点ですね。やばくないですか。元野球部って言ってましたから」と、あきれ顔だった。
GACKTは、正月の「芸能人格付けチェック」で日本ハム新庄剛志監督(53)と共演した際「ずっと『野球は難しいんだよ』と話してたんですよ。何が難しいのか、ずっと説教されてました」と言う。この日は、日本ハムとソフトバンクの首位攻防戦。「気持ち的にはファイターズに勝ってもらいたいですよね。でもそれは気持ち的な問題ですけど。勝負は分からないので。最後まで見ている方たちが楽しんでもらえれば。その上で、いい試合をして勝ったチームを祝福するって言うのが、見る側の責任なのかなと思いますけどね」と、“一流芸能人”らしい“間違えない”完璧コメントで、締めくくった。