
ナ・リーグ東地区首位に立つメッツが、プレーオフを見据えて強烈なブルペン強化を図った。トレード期限を翌日に控えた30日(日本時間31日)、同球団はカージナルスから守護神ライアン・ヘルズリー(31)、さらにジャイアンツから今季20ホールドを挙げているサブマリンのタイラー・ロジャーズ(34)を獲得。MLB公式サイトは、2人の加入でメッツのリリーフ陣が「スーパーブルペン」になったと伝えた。
ヘルズリーは22年からカージナルスで抑えを務め、昨季はリーグ最多42セーブを記録。今季は36試合で3勝1敗21セーブ、防御率3.00を記録している。メジャー通算275試合で31勝15敗、22ホールド105セーブ、防御率2.67。交換要員としてカージナルスにはプロスペクト3人が移る。
ジャイアンツから獲得したロジャーズはメジャー屈指のセットアッパーで、今季はリーグ最多タイの53試合で4勝3敗20ホールド、防御率1.80と圧倒。これまでも21年は80試合で防御率2.22、昨季は77試合で同2.82と好成績を収めていた。メジャー通算392試合で26勝20敗、142ホールド19セーブ、防御率2.79。ジャイアンツには救援右腕ホセ・ブット(27)とプロスペクト2人が移る。なお、同じくジャイアンツに所属していた双子の兄テイラーは同日にパイレーツにトレードされた。
これでメッツのリリーフ陣は守護神ディアス、ヘルズリー、ロジャーズ、オリオールズから獲得した左腕ソト、スタニク、元西武のギャレット、レイリーらメジャー随一のメンバーで構成。千賀ら先発陣の強力な助けとなる。