
<パドレス5-0メッツ>◇30日(日本時間31日)◇ペトコパーク
パドレスのダルビッシュ有投手(38)が、日本人選手で最多となる日米通算204勝の快挙を達成した。ナ・リーグ東地区の強豪メッツを相手に7回2安打無失点。7奪三振の力投で、チームを5連勝に導いた。
序盤からスローカーブやスプリットで打者のタイミングを外した。最速95マイル(約153キロ)のフォーシームと、スローカーブの最大球速差は24・1マイル(約39キロ)。中盤にかけては各打者が迷うようなスイングで次々に凡退した。シュート系のツーシーム、動きの異なるスライダーなど、多彩な変化球でメ軍打線を翻弄(ほんろう)した。
打線は2回と3回に2点を奪い、4点リード。リズムに乗ったダルビッシュは、7回76球と効率的な投球でリードを保って交代。救援陣も危なげない投球で、完封勝利を飾った。
ダルビッシュは今季、右肘の炎症で出遅れ、7月7日のダイヤモンドバックス戦で初登板を迎えた。これまで4試合は結果が出なかったが、5戦目で安定したピッチングを披露し、日米通算204勝に到達。黒田博樹氏の203勝を抜き、日米通算で日本人最多の快挙をマークした。