
<DeNA1-2ヤクルト>◇30日◇横浜
DeNAトレバー・バウアー投手(34)は日米通じて初の自身6連敗を喫したが、悲観した表情は見せなかった。「今日は普通の野球というか。弱い当たりが野手に飛んで、強い当たりはヒット。アンラッキーな部分があまりなかった」。6回4安打2失点で9敗目。ただ、最速155キロの真っすぐは力があり、カーブをはじめ変化球の精度も上がった。
初回は3者凡退。2死から内山をアウトローいっぱい150キロで見逃し三振にすると、マウンドでお得意のソードセレブレーションを披露した。前回16日広島戦は右打者への外真っすぐを引っかけたが、オールスター休みを挟んで2週間で修正。背中に張りを感じていたが、体を休め、コンディションを整えた。
悔やまれるのは、2回の山田のソロ。カーブが甘く入った。それでも、以前の敗戦時とは明らかに違う。再戦を楽しみにしていた村上に対しては3打席で1四球も、緩急を駆使し2打数無安打。バットもへし折った。「危険な打者。1発を打たれると試合にかかわる」とリスペクトを持って抑えた。チームの連敗も止められなかったが、復活の足掛かりになりそうな1敗だった。【古川真弥】