
チェルシーのポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(25)の、アル・ナスル(サウジアラビア)移籍が間もなく決定するとスペイン紙マルカが28日に報じた。
ジョアン・フェリックスは19年夏、鳴り物入りでベンフィカ(ポルトガル)からアトレチコ・マドリードにクラブ史上の移籍金最高額1億2720万ユーロ(約216億2400万円)で加入したが、チームにうまくフィットできなかった。さらにシメオネ監督との不和もあって、イングランド・プレミアリーグのチェルシー、バルセロナへの期限付き移籍を繰り返した。
昨夏はチェルシーに5200万ユーロ(約88億4000万円)で完全移籍したものの、状況は大きく変わらず、昨季後半戦、セリエAのACミランに期限付き移籍で所属していた。そして今夏、古巣ベンフィカ復帰を目前に控えていたが、同胞のクリスティアーノ・ロナウドを擁するアル・ナスルが獲得に名乗りを上げたことで、状況が一変。2年契約の高額オファーを受けたことで、サウジ行きが決定的となった。
マルカ紙によると、アル・ナスルは移籍金として3000万ユーロ(約51億円)+出来高2000万ユーロ(約34億円)を支払う見込みだという。これにより、チェルシーはAマドリードに支払った金額をほぼ全額回収できるとのことだ。
さらにアル・ナスルは、ジョアン・フェリックスに対して、ベンフィカに移籍した場合にもらう予定だった手取り300万ユーロ(約5億1000万円)の10倍以上もの年俸を提示したという。ポルトガル国内の情報によると、その金額は3500万ユーロ(約59億5000万円)になる模様だ。
今回の移籍が成立した場合、彼にとってアル・ナスルはプロキャリアで6番目のチームとなる。(高橋智行通信員)