
<高校野球大阪大会:東大阪大柏原6-5大阪桐蔭>◇27日◇決勝◇GOSANDO南港球場
大阪桐蔭は春夏連続で甲子園出場を逃した。
19年以来の屈辱に西谷浩一監督(55)は「キャプテンの中野中心のいいチームだった。こういうチームを甲子園に導いてやれない監督の力不足を感じています」と無念さをにじませた。
2回に先制を許して今夏初めてリードを許した。4点ビハインドの7回に同点に追いつき、執念は見せたが、タイブレークで力尽きた。「なかなか苦しい展開になったんですけど、追いつけられるようになって。だからこそ勝たないといけないゲームでしたし、接戦になったので監督が勝たせてやれなかった」と自らを責めた。
3回2失点の森陽樹投手(3年)に代えて4回からは主将で背番号1の中野大虎投手(3年)をマウンドに送り込んだ。「少し流れを変えたかった」と手を打ったが、最後は10回に2点を先行され、追いつけなかった。
中野は投球でもベンチでも常に仲間を鼓舞。西谷監督も信頼を寄せてきた選手で、「こういう子に優勝旗をもたせてあげたかった。しっかり投げてくれた。これ以上ないピッチングだった。キャプテンらしいナイスピッチングでした」とねぎらった。