
<高校野球大阪大会:東大阪大柏原6-5大阪桐蔭>◇27日◇決勝◇GOSANDO南港
東大阪大柏原が、延長戦を制し、14年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。11年夏以来の決勝進出で、当時は大阪桐蔭を9回サヨナラ押し出し死球で7-6で破ったが、この日は延長タイブレークの末に甲子園行きを決めた。
2回に先制点を決め、6回にはリードを4点に広げたが、7回に一挙4点をかえされた。延長10回タイブレークで7番英賀(あが)真陽外野手(3)が勝ち越しの二塁打を放った。
同校は今大会初戦の2回戦、岸和田産戦を除いてすべて9イニング試合を行い、打線は失点しても点をかえす「かみつき打線」を展開。5回戦の金光大阪戦では、同点の9回に3点の勝ち越し。準々決勝の関大一戦では初回に先制を喫したが、すぐに初回の同点打と3回に勝ち越しにした。
投手は、全試合で継投を展開。先発した背番号1の川崎龍輝投手(3年)が投球動作を複数用いて、桐蔭打線を惑わせた。上下に足を上げ下げする2段モーション、クイックなどを用いて、スコアボードにゼロを並べた。決勝も継投で乗り切った。
土井健大監督(36)は、優勝インタビューで「やったぞー!」と両手をガッツポーズで絶叫。「何かやってくれると思いました」とナインをねぎらった、オリックスや巨人でプレーした元NPB戦士。履正社OBで在学時に夏の甲子園を経験していない。最後の夏は大阪桐蔭に4回戦で敗れており、指揮官としてもリベンジを果たした。
◆東大阪大柏原(大阪) 1963年(昭38)に柏原女子として創立した私立校。共学化した64年から柏原。70年から男子校で、06年から現校名。生徒数456人。野球部は65年創部で部員数58人。OBに間寛平、広島打撃投手の久本祐一ら。柏原市本郷5の993。小林康行校長。