【高校野球】習志野のTシャツに憧れた母に「俺が着させてあげる」約束果たした主将の涙／千葉

習志野・岡田諒介

＜高校野球千葉大会：八千代松陰2－1習志野＞◇25日◇準決勝◇ZOZOマリン

習志野の主将・岡田諒介内野手（3年）は「3番遊撃」で先発。1－2の9回2死一、三塁、一打逆転の好機で打席に向かった。「次の打者につながる一打を」と振りぬいた打球は右方向への大飛球となったが、右翼手の好捕に阻まれた。

習志野へのあこがれを抱いたのは小学6年の夏。19年の千葉大会準決勝をZOZOマリンで母とともに観戦していた。応援席を見た母が「（習志野の）Tシャツ、かっこいいね」とつぶやくと岡田は「俺が着させてあげるよ」と決意し4年後習志野に入学。1年夏から試合で活躍し、母との約束をかなえた。

昨夏の新チーム結成以降は誰もが認める主将に成長した。仲間からは「岡田のチーム」と称されるほど信頼は厚い。この日の9回もベンチからは「最後は岡田に回ってくる」と声をかけられ言葉通りとなった。

最後は涙を流したが「つらいときは（3年生が）温かい言葉をかけてくれた。自分についてきてくれたみんなには感謝しかない。この代でキャプテンをやれてよかった」と仲間への感謝を口にした。