
<高校野球茨城大会:明秀日立7-2霞ケ浦>◇25日◇準決勝◇ノーブルホームスタジアム水戸
明秀日立が3年ぶりの決勝進出を決めた。
先発の中岡誠志郎投手(3年)の活躍が光った。3回を1失点に抑えると、4-1の4回から背番号1の中山莞近(いちか)投手(3年)と交代し遊撃へ。しかし、5回無死満塁の場面で再登板。自己最速を2キロ更新する144キロの直球を投じるなど一切物おじせず、暴投での1失点のみに抑えた。そのまま9回まで投げ、合計8回121球、自責点1の好投で勝利を呼び込んだ。
今大会前までの中岡の最速は140キロだったが、牛久との2回戦で141キロ、水戸葵陵との4回戦で142キロ、そしてこの日144キロと投げる度に最速を更新。「今日は気持ちの部分で球速が出た」と笑顔を見せたが、「1試合1試合全員成長している。その中で自分も成長を」と充実の表情を見せた。
3月末に第一肋骨(ろっこつ)を疲労骨折し、リハビリ期間中に片足スクワットを続けたことが球速向上につながったと自己分析する。進化が止まらない中岡が、チームを甲子園に導く。【寺本吏輝】