
後半戦も、広島森下暢仁投手(27)で“開幕”する。先発陣が24日、マツダスタジアムで調整を再開。ブルペンで最終調整した右腕は「まだ後半戦長いので、1試合1試合頑張れたら。ゼロで抑えることが一番だと思いますし、それが前半戦はできなかったので、ちゃんとゼロで終わる試合をより多くつくれたらなと思います」と汗を拭った。
自身初の開幕投手からここまで週末のカード初戦を任されている。5勝10敗と大きく負け越しているものの、防御率は2・27。17試合中15度クオリティースタートを達成し、ハイクオリティースタートを12度記録する安定ぶりだ。菊地原投手コーチも「なかなかいい投球をしても勝ちが付いていないが、粘り強く投げてくれている」と不変の信頼を口にする。
後半戦最初は3位巨人が相手だ。今季マツダスタジアムでは6戦全勝。森下は2度対戦して1勝1敗、防御率1・93を残す。「また違うチームという感じで、1イニング目からしっかりやれたらなという気持ちです」。直近3試合はハイクオリティースタートをクリアしながらも自身の連敗が5まで伸びているだけに、勝利につなげる投球しか考えていない。
前半戦を3連敗で終えたチームにとって、後半戦初戦に勝ち再出発を図りたいところ。菊地原投手コーチは「チームとしてもこういう状況が続いていているけど、やれることをやって1つずつ勝っていくことが大事だと思っている。前向いて頑張っていきたい」とチームの思いを代弁するように前を向いた。