＜明治安田J1：浦和4－1湘南＞◇第21節最終日◇23日◇埼スタ
浦和レッズがクラブW杯から仕切り直しのホーム戦で、湘南に4－1と快勝した。ベルギー1部シントトロイデンから6月に加入したFW小森飛絢（ひいろ、24）が、前半49分にCKから頭で移籍初ゴールを決めた。勝ち点を37に伸ばし、1試合少ないながら暫定8位をキープ。優勝戦線浮上へ期待を抱かせる白星となった。
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飛絢が跳んだ。1点リードの前半追加タイム、左CKから荻原が鋭くニアに送ったボール。打点の高いヘディングシュートでゴール対角の右隅へ流し込んだ。「多くのサポーターの中で決められてうれしかった。もっともっとゴールを決めて貢献したいです」。待望のJ1初ゴールを喜んだ。
昨季J2千葉で23ゴールを挙げ得点王。鳴り物入りで1月にシントトロイデンへ移籍した。しかし環境になじめず公式戦5試合の出場で無得点。「自分の夢をかなえるため目標に近づくためにレッズを選んだ」。その夢とは日本代表入りだ。ただ期待されたがクラブW杯は出番がなく、苦しく悔しい半年間を過ごした。
クラブW杯後のリーグ再開となった前節東京戦から先発起用されると、2戦目で結果を出した。スコルジャ監督は「飛絢はピッチ上で賢さを見せる。性格、能力を考えれば浦和での未来が待っている」。名前の由来のごとく浦和に新たな「ヒーロー」が誕生した。
