
<高校野球栃木大会:作新学院11-1幸福の科学学園>◇23日◇準々決勝◇エイジェックスタジアム
作新学院が5回コールドで準決勝進出を決めた。
先発のエース、斎藤奨真投手(3年)が「真っすぐは走っていたんですが、変化球の制球が定まっていなかった」と、4回2/3を投げ6安打されながらも1失点。5回1死からスライダーで中飛に打ち取ると「いい感覚で次の試合につなげられる」と、マウンドを降りた。
先輩の背中を追い成長した。斎藤は作新学院のエースを目指し、1年秋から当時のエースでドラフト候補と注目されていた小川哲平投手(現JR東日本)の練習パートナーに志願。毎日一緒に練習した。「見て覚え、時には直接指導してもらった。おかげで真っすぐの質が上がりました」。今は憧れの先輩と同じ、背番号1を背負っている。
今大会前には、グラウンドに練習を見に来た小川投手に「1番の責任やプレッシャーがあると思うけど、そこは気にせずに思い切り投げてこい」と声をかけられた。憧れの先輩の思いを背負って、腕を振る。