
J1アルビレックス新潟に今夏、5人の選手が加わった。そのうち3人が他チームからの期限付き移籍で、MF白井永地(29=J1柏)とDF舩木翔(27=J1C大阪)の2人は完全移籍。移籍情報サイト「トランスファーマーケット」によると、2人の市場価値はともに60万ユーロ(約1億200万円)。今季の新潟ではMF長谷川元希の90万ユーロ、DF藤原奏哉の70万ユーロに次ぐ。
J1残留へ、1億円以上の価値のある2人が名実ともにアルビの選手になった。ここでいう市場価値とは選手を獲得するために所属元のクラブにいくら払えばいいのかを推測した金額。成績に加え、年齢なども考慮される。J1クラブの主力として活躍した経験のある2人の加入に期待も高まる。
ともに20日の広島戦(0-2)で移籍後初出場。白井は先発してよく走り、惜しい右足ミドルを放つなど存在感を示した。途中出場の舩木も得意の左足で鋭い縦パスを送るなど光るプレーを見せた。2人は昨季、総パス数でチーム3位。新潟のスタイルにすぐにフィットするだけでなく、前への意識も高めてくれそうだ。
試合前、ゴール裏では、あの「守田ジャンプ」以来だろうか、サポーターが「アイシテルニイガタ」と肩を組んで跳ねた。チームは最下位に低迷するが、ホームの1試合平均入場者数は2万2350人でリーグ8番目。この熱いサポーターはJ1に居続ける価値がある。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「解析料理」)