
<親善試合:長崎1-0Rソシエダード>◇21日◇ピースタ
スペイン1部のレアル・ソシエダードに所属する日本代表MF久保建英(24)が、J2V・ファーレン長崎との親善試合に出場し、会場のピーススタジアムを絶賛した。
この日の会場は昨年オープンした、ホテルや商業施設などと一体化したサッカー専用スタジアム。ピッチと観客の距離も近く、声も響きやすい。日本では陸上トラックを挟むことが多く、サッカー大国とは臨場感の面で差が生まれている。
「めちゃくちゃ良かったですね。広島(Eピース)でもやりましたけど、サッカー専用スタジアムというのは日本でも当たり前になってほしいなと個人的には思っている。こういった取り組みを社長さんとかいろんな人のお力があってのことだと思うんですけど、このクラブをどんどんまねしていってほしいなと思います」
チームは今回、ピッチを見下ろせる同施設のホテルに宿泊した。日本代表や欧州チャンピオンズリーグ(CL)などで世界中の名スタジアムを知る久保にとっても新鮮だった。「ホテルと一体化は見たことなかった」と目を丸くし「ふと見上げたらビビるくらいでかいので、異様な雰囲気はありましたけど、でもただのホテルじゃない。ホテルに泊まっている人はベランダを開けたら試合が観戦できるところとか、プールも併設して、選手もワイワイ言いながらプールとか入ってましたし、すごい新しい取り組みなのかな。非常に日本サッカーに貢献してくれているなと思います」とうなずいた。
欧州ではサッカー専用スタジアムが当たり前。日本が世界のトップに入るためには、競技だけでなくハード面の整備も必要だ。「日本の選手にもこれが当たり前だって(思ってほしい)。何年かかるか分からないですけど、5年、10年ペースで、例えば今、客席で試合を見ていた子どもたちが大人になって、プロになる時には、こういった環境が当たり前になっていってほしいと個人的には思います」。
スタジアムへの賛辞は止まらない。「日本サッカーが盛り上がるのはうれしい。僕らだけでなく強豪クラブを招待できれば、毎年夏は長崎とどこか世界の強豪クラブがやってくれればいいなと思います」とさらなる発展を願っていた。