
J1東京ヴェルディとWEリーグ王者の日テレ東京ヴェルディベレーザの男女合同のファン感謝祭2025が21日、東京・稲城市のジャイアンツタウン・スタジアムで行われた。
3月にオープンした巨人の新ファーム球場でのサッカーイベント。訪れた約2000人のファン・サポーターとさまざまな催しを通して楽しいひとときを過ごした。
前日はFC町田ゼルビアに内容で圧倒しながら結果は0-1と敗れ、憤まんやる方ない表情だった城福浩監督もうそのような笑顔だった。巨人の帽子をかぶり、キックベースボールに監督として参加。相手チームの挑発を受けると先陣を切ってグラウンドに飛び出して乱闘。ユーモアあふれる姿に会場は笑いに包まれていた。
城福監督は「今日は平常心で(イベントを)できるかと心配したけど大丈夫でした。やっぱり長くこのクラブを応援してくれている方々でいい時も悪い時も背中を押してくれる存在。そういう方々と接すると、1試合で一喜一憂して、こうヒステリックになるっていうのは、本来だったらもう24時間くらい引っ張りそうなところですけど、おかげで24時間縮めることができました」と言って笑った。
今回は読売グループの協力でプロ野球の盟主、巨人とのコラボが実現した。城福監督は「これまでこういうコラボとか、ここを使わせてもらえるとかというのはなかったと聞いている。こういう交流がこの距離でできるっていうのは、しかも野球界の盟主のジャイアンツとできるというのは我々にとっては光栄なことだし、土地柄を生かしたこういう交流は本当に素晴らしいことだと思います。地域に根差した活動の可能性っていうのが広がってくるし、スポーツ界の取り組みとして先例になれるといいなと思います」と話した。
また、同じクラブハウスを活用する男女チームが一緒にファン感謝祭を合同でやったことも画期的だった。一塁側ベンチに女子チーム、三塁側ベンチに男子チームがイベント前に待機していたが、城福監督いわく「びっくりするくらい最初ね、ベンチで交わらない。みんなシャイな感じ。今の若者ってそうなんだと思いながら」。
ただ今回のイベントで一緒にキックベースボールを楽しんだり、さまざまな催しでコミュニケーションを取ったことで関係性は確実に深まったようだ。
「こういう交流があって、お互いが食堂であっても話しかけやすくなりますし、ベレーザは昨季(WEリーグで)優勝して、我々もそれにすごく刺激をもらいましたし、お互いに高め合える存在。同じ組織の中で高め合える存在になれるというのはあらためて思いました」
訪れたファン・サポーター以上に楽しんでいたのは城福監督はじめ選手たち。最高の気分転換となったようだ。