
<巨人6-5阪神>◇21日◇東京ドーム
みんなびっくり! 阪神小幡竜平内野手(24)がプロ初の2打席連続弾を放った。まずは2回先頭の第1打席。先発井上の内角144キロツーシームを強振した。「厳しいコースでしたが、うまく反応して打つことができました」。右翼に高く上がり、そのままスタンドイン。プロ7年目で初のシーズン2発となる先制ソロだ。
1本では終わらない。大山が通算1000本安打を決めた直後の3回1死一塁の第2打席。祝福ムードが冷めやらない中、再び井上の初球144キロ直球を捉えた。弾丸ライナーを右中間席に突き刺す3号2ラン。アマチュア時代を含めた野球人生で「記憶にない」と振り返る2打席連発に、誰もが驚きを隠せなかった。
「全員びっくりしていました。ベンチを見てもびっくりしていて。僕もびっくりしました(笑い)」
前日20日の巨人戦では476日ぶりの1発となる1号ソロを放った。2試合連発も1試合3打点もプロ入り初めて。8回には左腕中川から中前打を放ち、今季初の猛打賞もマークした。球宴前ラストの巨人戦で、連日の大暴れを見せた。
この日が今季50度目のスタメン出場。遊撃手ではチーム最多で、自身のキャリアハイも更新中だ。5月中旬に左下肢の筋挫傷で離脱を余儀なくされたが、1軍復帰後は攻守でチームを支えている。「後半戦にいい形でつなげられると思うので。しっかりまた準備してやっていきたいと思っています」。絶好調を維持し、後半戦でも勝利を導く一打を狙う。【波部俊之介】