
日本ハム田宮裕涼捕手(25)が16日、6月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。
「この度は素晴らしい賞に選んでいただき、とてもうれしいなと思っております。人生初めてのサヨナラホームランだったので、とても自分の中でもうれしかったですし、それでチームが勝ったこともうれしかったので、とてもうれしいなと思います」と話した。
受賞対象となったサヨナラ打は6月15日広島戦(エスコンフィールド)で生まれた。試合は0-7から追いつき、途中出場していた田宮が延長10回にサヨナラ本塁打を放った。
受賞会見での田宮の一問一答は以下の通り。
-あらためて試合を振り返っていきたいんですけれども、7点差を追いついて延長10回で迎えた先頭バッターでした。あの場面はどういった気持ちで打席に向かいましたか
「いやほんとに、前の回に先輩たちがつないで追いついてくれていたので、先頭だったので何とか塁に出ようっていう気持ちではいて。そうですね、カウントも有利になったので、ちょっと思い切って打ってみようっていうので打ったら、たまたまホームラン入ったみたいな感じでしたね」
-カウントは3ボール1ストライクからの5球目でしたけれども、打った感触としてはいかがでしたか
「打った感触は良かったので、ヒット、塁に出られると思って全力で走っていたんですけど、もしかして入っちゃうのかなみたいな感じで走ってたので、それで入ったのが見えてとてもうれしかったです」
-入った瞬間、割れんばかりの大歓声でしたけれども、あの歓声はどう感じましたか
「いや、もう大歓声どころか自分がうれしすぎて、もうなんですかね、飛び跳ねて塁を回ってましたね」
-その一打がプロ初のサヨナラホームランだけではなく、人生初のサヨナラホームランというところで、どんな1本になりましたか
「いやぁそうですね。小学校からやってる野球、自分の野球の歴史に1つ、サヨナラホームランというのが出たことは良かったかなと思います」
-そして、この一打がスカパー!サヨナラ賞受賞ということになりました。受賞を聞いた時はどういったお気持ちでしたか
「そうですね。去年もサヨナラ2本ぐらい打ってますけど、サヨナラ賞までは行かなかったので。1回は取ってみたいなと思っていたので、取れてよかったですね」
-チームでは3、4月度に先輩の郡司選手が受賞しました。郡司選手から何かコメントはありましたか
「いや、それはまだ特には言ってないんですけど、郡司さんは3回ぐらいサヨナラしているんで、やっぱあの人はほんとに“サヨナラ男”だなっていうのは感じますね、とても」
-その先輩を超える意気込みはいかがですか
「そうですね、サヨナラ打を打つってよりかは、その前にしっかり打ってチームが勝てるようにしたいなと思います」
-ちなみに郡司選手は受賞した時に「もうこれ以上、劇的なサヨナラ打が生まれずに自分が年間大賞を取りたいんだ」、そういったお話もされていたんですが、それに待ったをかける形ではないでしょうか
「いや、そうですね、年間大賞、僕も行けそうっすね(笑い)。わかんないですけど」
-取りたい気持ちも
「いや、取れるものなら取ってみたいですね」
-再昇格してから田宮選手の活躍もありまして、チームは今、1位をキープしています。後半戦に向けて、今後どのような形で活躍していきたいか、メッセージもお願いできますか
「やっぱりまだ順位もパ・リーグ混戦ですし、やっぱほんとにこれからチームがほんとに自分たちで勝っていくっていうしか、もう優勝は目指せないと思ってるので。ほんとに勝ちに貢献できる活躍をしっかりできたらなと思います」