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【高校野球】今夏で廃部…立川国際中教校、たった1人の部員・堀田英太郎が1安打に笑顔/西東京


立川国際中教校・東村山・府中対町田工科 2回川国際中教校・東村山・府中無死、先頭で中前打を放った堀田(撮影・泉光太郎)

<高校野球西東京大会:立川国際中教校・東村山・府中13-2町田工科>◇13日◇2回戦◇コトブキヤスタジアム

昨秋、3校で結成した立川国際中教校・東村山・府中が12安打13得点と打ちまくり、5回コールドで公式戦初勝利を手にした。

チームをけん引するのは、今夏限りで野球部の廃部が決まっている、立川国際中教校の主将・堀田英太郎内野手(3年)だ。

この日は「9番・二塁」でスタメン出場したが、直接、得点には絡めなかった。しかし2回、先頭で相手右腕の高め直球を中前へ運ぶと、無死一塁で次打者の4球目に二盗も決めた。

合同チームで唯一の立川国際中教校のユニホームを着る背番号4は「部員1人なのにたくさんの人に応援に来てもらっていたので、ヒットを打ててすごくうれしい」と笑みを浮かべた。

小学生の時、家族で西武のホーム戦を観戦したことがきっかけで野球を始めた。立川国際中教校の硬式野球部では1年時から単独出場には恵まれず、合同チームで過ごした。昨秋から部員は堀田のみとなった。

それでも、「現役最強の遊撃手」こと、西武源田壮亮内野手を目標に、平日約1時間の練習では秋庭慎吾監督(36)とマンツーマンで約300球のノックをこなすなど腕を磨いてきた。3度の守備機会で無失策だったのもその証だ。父・光治さん(48)は「野球を好きでいてくれてよかった」。母・敦子さん(48)も「我慢強さとか継続する力が身についた」と成長を喜ぶ。

廃部は「やはり、人数不足が大きい」と秋庭監督は説明する。日本高野連の報告では硬式部員の数が11年連続で減少。少子化の影響もあるが、顧問を担う教員の働き方改革や生徒や保護者のニーズの変化など部活動に対する風当たりが厳しくなっているのも事実だ。

特別な1勝を手にした堀田は「野球部がなくなってしまうのは寂しいです。でも、どんな形であれ、いろんな人が野球をやってくれたらうれしい」と願う。

そして、「1個勝てたので、これに満足せず、次も今までやってきたことを試合で出せるように準備したい」とも。1イニングでも長い夏にしてみせる。【泉光太郎】

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