
日本代表は13日、東アジアE-1選手権の中国戦から一夜明け、水原市内でトレーニングを行った。
中国戦で約2年7カ月ぶり(950日ぶり)の代表戦ピッチに立ったDF長友佑都(38=FC東京)は、久々の出場した昨晩は落ち着かない様子だったことを明かした。
「ほぼ寝ていない。代表のアドレナリンがえぐくて」
睡眠を取れないまま、この日のリカバリートレーニングに臨むことになっていた。
22年12月5日のW杯カタール大会決勝トーナメント1回戦クロアチア戦以来となった代表通算143試合目では、3バックの左でプレー。38歳303日での出場はラモス瑠偉の38日181日を抜く歴代3位の年長出場記録を抜くものとなった。
出場したことで、多くの声や報道があったが「自分の中ではギャップがあって」と素直に受け止められずにいる。
その理由は、素直に喜べるパフォーマンスができたという認識ではないから。
「全然まだだなっていうところがたくさんあった。W杯優勝メンバーの一員としてのプレーには程遠い」と振り返った。
それでも、ここで止まらないのが長友だ。
「ミスを含めて、精度のなさは課題に感じている部分。あとはフィジカル的な部分も、あのレベルだから止められている部分もあった。それが(レアル・マドリードのFW)エムバペとかビニシウスのレベルになった時に、今の自分のスプリント能力でいけるのかというところでは(厳しい、と)冷静に見ている自分もいるので、伸ばさないといけない。質を高めれば伸ばせると思っている」
世界一を狙う日本代表で必要とされるために、これからもストイックに戦い続ける。【永田淳】