FIFAクラブワールドカップ（W杯）で13日（日本時間14日午前4時）の決勝に臨むチェルシーMFエンソ・フェルナンデス（24）が、改めて暑熱の危険性を訴えている。
英BBCの取材にフェルナンデスは「正直、信じられないほどの暑さだ。先日、目まいからグラウンドに横たわってしまったほどだ。この気温の中でプレーするのはとても危険だ。観客にとっても同じだろう」と強調した。
決勝は、ニューヨーク近郊のニュージャージー州イーストラサフォードのメットライフ・スタジアムで午後3時のキックオフ。準決勝2試合も同会場で30度をゆうに上回る気温の中で行われた。視聴する欧州やアフリカのゴールデンタイム（ロンドン午後8時開始、パリ、マドリードなど午後9時開始）に合わせたもので、選手たちはその犠牲者となっているという見解だ。
来年にはW杯が控えており、アルゼンチン代表として連覇を狙うフェルナンデスは「来年はスケジュールが変更され、美しく魅力的なフットボールが維持されることを期待しましょう」と呼びかけている。
仮に米国のナイトゲームで行われた場合、ヨーロッパでは視聴率が大幅に落ちる未明から早朝の時間となる。巨額の放映権料ビジネスで成り立っている大会だけに、国際サッカー連盟（FIFA）が選手側の見解をのむとは考えにくい。
