
<楽天3-0ソフトバンク>◇11日◇楽天モバイルパーク
あぁミスミス0敗…。ソフトバンクが2試合連続完封負けを喫し、45日ぶりの連敗で3位に後退した。
2点を追う3回1死二塁の攻撃で、広瀬隆の中飛で三塁タッチアップを狙った二走石塚が悠々アウト。強肩の楽天辰己に刺殺されてチャンスを手放した。小久保裕紀監督(53)は「誰が見てもそう」とボーンヘッドに怒りを通り越してあきれ顔。チームはパの4球団に勝ち越しているが、楽天戦は唯一の負け越しで4勝8敗、借金4となった。
◇ ◇ ◇
試合後、小久保監督はあきれていた。「誰が見てもそうです。正直」。明らかなボーンヘッドが起こったのは、0-2の3回1死二塁。広瀬隆が中堅辰己のほぼ定位置に打球を放った際、二塁走者の石塚が三塁にタッチアップした。だが、結果は悠々アウトで“併殺”に。数少ないチャンスを自ら手放してしまった。
辰己は4年連続ゴールデングラブ賞にも選ばれており、強肩は誰もが知るところ。指揮官は「コーチ会議でも出た。本人が自分の感性を磨いていかなければいけないところ。自分の足を考えたら…」とぼうぜん。石塚は「セカンドにいるより、サードにいるほうがかえれるかなと思った」と進塁できる判断をくだした。大西外野守備走塁兼作戦コーチと話しながらバスに向かい「(大西コーチからは)また冷静になって話をしようと言われました。同じミスをしないようにします」と猛省しきりだった。
守備でもミスが失点につながった。0-2の5回、辰己の中前打を中堅手の佐藤直が捕球に失敗。スキを狙った辰己に二塁進塁を許した(記録は1安打1失策)。その後、2死二塁で村林に右前への適時打を献上。重い3点目が入った。小久保監督は「打てない時にボーンヘッドがあるとなかなか勝てない。佐藤もそう」と厳しく指摘した。
今季初の2試合連続完封負けで、24イニング連続無得点となった。連敗は5月25、27日以来で1カ月半ぶり。オリックスが勝利して3位に後退した。パは4球団に勝ち越しているが、楽天戦は4勝8敗で借金4となった。リーグ2連覇を勝ち取るためにも、苦手をつくってはいけない。多くの反省を生かし、きょうこそしっかり勝ちたい。【只松憲】