
<中日2-1広島>◇11日◇バンテリンドーム
中日が広島に競り勝ち連勝で借金9とした。この日は代役守護神清水が休養のためベンチ外に。代役の代役守護神として1点リードの9回に藤嶋健人投手(27)をマウンドへ。藤嶋は起用に応え3者凡退で締め2年ぶりのセーブを挙げた。
井上監督は「清水も(前カード巨人との)東北シリーズですごくいろんな思いをして、ギリギリの中でね、でも僕は彼は心臓に毛が生えているなあと思っているんですけど、東北に行く前も回またぎをやったりとか、負担をかけていたので、今日は思い切って外してみるかという中で、次に心臓に毛が生えているのは誰だというところで、じゃあ藤嶋だということで、堂々としてくれた」と話した。
投手コーチとも意見は同じだった。「いや、まあまあ。なんかその、バッテリーの中での不安は、もしよぎったとすれば、一番打破できるのは誰だっていうなった時にね、選手会長である藤嶋が妥当だという、全然そこはもう意見は僕のみならず、山井とか浅尾とかも同じ意見だったんで、『もう、あいつしかいないよな』っていう話で。はい、頼もしい限りです」。
今季33試合に投げてきた藤嶋は緊急登板、延長戦、ビハインドと勝ちパターンではない役割も多く担ってきた。まさに便利屋の藤嶋について指揮官は「存在が大きいというかね、やっぱりその抜けたところの穴をどうやって埋めるかっていうことを常に考えてはいるんですけども藤嶋にはね、申し訳ないけども、『そういった場面で投げてくれよ』、『そういったところで行ってくれよ』と。嫌な顔せずね、(藤嶋は)『分かりました! 』って感じで言ってくれるんでね、もうそこは本当に救われます」と感謝した。