
<日本ハム0-6オリックス>◇11日◇エスコンフィールド
日本ハムがオリックス戦(エスコンフィールド)で今季5度目の0封負けを喫し、連勝が5で止まった。4試合連続で2桁安打をマークするなど連勝中は破壊力抜群だった「海賊打線」がオリックス曽谷の前に沈黙。先発伊藤も6回6失点で5敗目と投打がかみあわず、本拠地では約1カ月ぶりの黒星となった。それでも2位とのゲーム差は「1・5」のまま。気持ちを切り替えて12日同戦はやり返す。
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新庄監督は連勝が5で止まった試合後、球団を通じて35文字のコメントを発信した。
「めちゃくちゃ点数を取ったあとの完封負けあるある試合。明日は勝ちまっせ!」
大量得点の次の試合では得点が取れないという“プロ野球あるある”での敗戦と受け止めて悔しさを消化。すぐに気持ちを切り替えて、次の試合での勝利だけを見据えた。
5連勝中は計65安打で計45得点、1試合平均で13安打で9得点と大暴れだった「海賊打線」が、この日は小休止だった。今季初対戦となった曽谷に対して、8回まで無得点。3回1死二塁、4回1死一、二塁、5回1死一、二塁とチャンスはつくったが、あと1本も出なかった。この日唯一、先頭打者が出塁した6回も後続が続かず、22年ドラフト1位左腕に日本ハム戦の初白星を献上した。
もちろん傾向と対策を立ててはいたが、この日はうまく結果につながらなかった。八木打撃コーチは「最初は真っすぐで来ながら、だんだんと変化球が多くなってくる。ピンチになると変化球が多くなるっていうのは、わかってたこと。その辺でのボールの待ち方とかアプローチの仕方。それが、うまくいかないのは我々が教え切れていないということ」と振り返った。
シーズン143試合を戦っていれば、こんな日もある。大事なのは、引きずらないこと。新庄監督がいつも言う、切り替えが大切だ。そして、やられたらやり返す。それが出来ているから、単独首位という現状がある。この日の勝利で再び2位浮上となったオリックスには、これで5勝7敗1分け。3位ソフトバンクととともに負け越しているだけに、まずは今カード残り2試合に勝って、やり返したい。【木下大輔】