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【高校野球】秩父農工科の歴史つないだ千島大輝「ありがとう」願いかなえてくれた後輩に未来託す/埼玉


秩父農工科対春日部共栄 1回表秩父農工科無死、中前打を放つ千島(撮影・山本佳央)

<真夏のライラック:秩父農工科・千島大輝主将(3年)>

<高校野球埼玉大会:春日部共栄38-0秩父農工科>◇10日◇2回戦◇おふろcafeハレニワスタジアム熊谷

秩父農工科の唯一の3年生部員、千島大輝主将(3年)が野球部の歴史をつないだ。昨夏先輩たちが引退すると、いつのまにか部員は1人に。「最後の夏は単独チームで出たい」。春に初心者4人を含む9人の1年生が入部し、願いがかなった。初戦で春日部共栄に5回コールド負けも「3年間続けて、最後までできて良かった」と晴れやかな表情だった。

前日は相手の猛攻に必死に食らいつく中、4回途中で空模様が一変。雷雨の影響による継続試合が決まった。「また明日も野球ができる」とうれしさを感じる一方で、4回表終了時点で34点の差。気持ちは複雑だった。それでも「最後は思い切ってやらなきゃ」と1度マウンドを下りていたが翌日の試合で再登板。2日間で126球を投じた。

初回には、中前打を放ちスタンドを沸かせた。1人で練習していた時期に、マシンで280球を毎日打ち込み、バッティングを磨いた。中学はサッカー部に所属していた桜井夢歩内野手(1年)の入部したきっかけは「先輩の打ってる姿がかっこ良かったから」。後輩たちは、先輩の夏を1日でも長くするため、ひたすらに白球を追い続けた。

後輩たちに伝えたいのは「本当に入ってくれてありがとう」という感謝の気持ち。言葉数は少なかったが、千島の思いが十分に詰まっていた。秩父農工科の未来を後輩たちに託す。【山本佳央】

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