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大谷翔平、日本人2人目の球宴MVPなるか ジーターに続く「ダブルMVP」への序章を期待


ア・リーグ対ナ・リーグ 3回表ナ・リーグ無死一、二塁、右越え3点本塁打を放つドジャース大谷(2024年7月16日撮影)

今回は、15日(日本時間16日)に行われるMLBオールスターゲームの見どころをご紹介します。「真夏の祭典」で米南部ジョージア州アトランタが舞台となるのは、今回で3度目。現在のトゥルーイストパークでは初の開催となります。

実は、同地では2021年のオールスター開催が決まっていました。しかし、メジャーリーグ機構は不在投票に関する法案が成立したことで有色人種の投票が制限される恐れがあるとし、開催地の移転を急きょ決断。最終的にコロラド州デンバーで、オールスターゲームが行われました。

同年1月には、ハンク・アーロン氏が84歳で死去しました。アトランタを本拠地とするブレーブスなどで23年間プレー。74年にベーブ・ルースが持つ通算714本の本塁打記録を抜き、「世紀の一瞬」とほめたたえられた伝説のホームラン王です。今回は、アーロン氏にささげる球宴となりそうです。

注目は、ア、ナ各リーグで最も優れた打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」を受賞したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)、大谷翔平(ドジャース)といった選手たち。中でも2年連続、史上初めて両リーグで受賞した大谷で間違いありません。

ファン投票でナ・リーグ最多得票を集め、史上初めて5年連続5度目の「DH」として先発出場が決定しています。昨年4度目の出場で待望の初ホームランを放ち、今年も豪快なホームランに期待が高まります。何よりも注目したいのが打順。21、22年はア・リーグの1番打者として先発出場。23年はア・リーグで2番、昨年はナ・リーグの2番打者として出場。今年は1番か、それとも2番かが気になるところです。

今年はアトランタ開催ということもあり、1番打者は、地元ブレーブスのロナルド・アクーニャが有力視されます。しかし、今回ナ・リーグを率いるのはデーブ・ロバーツ監督。はたして、大谷を1番に起用するのか注目したいです。

一方、ア・リーグの先発は、球界最高の投手、タリク・スクバル(タイガース)の可能性が高いと思われます。早くも2年連続サイ・ヤング賞候補とされるスクバルに対し、大谷がどんなバッティングを見せるか見ものです。

ちなみに、もし1番打者でホームランを打てば史上7人目の快挙となります。私が最も印象に残っているのは、89年ア・リーグの1番打者、野球とフットボールの兼業選手として一世を風靡(ふうび)したボー・ジャクソンの先頭打者弾。盗塁も決めて、見事MVPに輝きました。

たとえ大谷が2番打者であっても、第1打席でホームランを期待します。第2打席以降もホームランを打てば、オールスター史上6人目の1試合2本塁打となります。大谷は超一流投手からホームランを打ち、1球でボールを仕留める“眼”にたけています。

もし、そうなれば07年イチローに次ぐ日本人2人目のMVPも見えて来ます。サンフランシスコで開催されたオールスターで、イチローは史上初のランニングホームラン含む3安打の活躍。史上初の日本人MVPに輝きました。

それで思い出すのが、00年アトランタで開催されたオールスターです。ヤンキースの主将デレク・ジーターは、3安打2打点の活躍でMVP。その年ワールドシリーズでも打率4割9厘、2本塁打で世界一に貢献しMVPを獲得しました。史上初めて同じ年にオールスター、ワールドシリーズMVPを同時受賞しました。

今世紀初の2年連続世界一を目指すドジャース大谷にとっても、殿堂入りジーターに次ぐオールスター、ワールドシリーズMVPはまたとないチャンス。まずはジーターに続く「ダブルMVP」への序章を期待したいと思います。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)

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