
日本ハム福島蓮投手(22)が、13日オリックス戦(エスコンフィールド)で今季初先発する。開幕から2軍で出番を待っていたが、イースタン・リーグでは直近5試合で3勝。ようやく出番が巡ってきた。昨季2勝を挙げた育成出身の高卒4年目右腕が、好調な先発陣に加わって新たな風を吹き込む。
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優勝争いのライバル相手に“新戦力”が投入される。13日オリックス戦の先発として白羽の矢が立ったのは、昨季支配下登録されて2勝を挙げた身長190センチ右腕の福島だ。8日からエスコンフィールドでの先発残留練習に合流し、「久しぶりなので」と笑顔で調整中。同カードは昨季2試合に登板し、勝ち星こそないが(0勝1敗)、10イニングを投げて自責点1、防御率0・90と相性はいい。
新庄監督は6月29日西武戦後に「下には福島くんもいるしね」と、名前を挙げて期待を示していた。その前日28日の2軍DeNA戦では7回7安打1失点と好投。直後、指揮官からはインスタグラムのDMで、1軍昇格を匂わせるメッセージも送られていた。
新庄監督 ウズウズしてると思うけど、準備しといて。
福島 しっかり準備しときます。
前回登板の5日同西武戦は、3イニングの予定で登板も2回2/3で3失点。思わぬ苦戦で「(昇格は)ないな…」とあきらめかけたが、登板後に2軍首脳陣から吉報を伝えられた。
今季は開幕ローテ入りを逃し、4月下旬は不調で実戦から3週間ほど離れることもあったが、6月以降は徐々に状態を上げてきた。イースタン・リーグでは12試合(10先発)で3勝3敗、防御率2・88。好調な1軍先発陣にようやく割って入る福島は「流れを崩さないように」と意気込んだ。【木下大輔】